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問題ありのマン・U、救世主ペペ…プレミアリーグ新シーズンの注目すべき5つの変化

16:30 JST 2019/08/07
Ole Gunnar Solskjaer Nicolas Pepe

プレミアリーグが9日に開幕する。

いくつかの大型移籍もあり、今夏も魅力的なオフシーズンだったプレミアリーグ。大型補強に成功したチームから、移籍市場で最小限の動きにとどまったクラブなど、ビッグクラブたちの動きは様々だ。

『Goal』は、今夏の移籍市場によってプレミアリーグのクラブにどのような戦術的な変化が起こるかを予想してみた。

1. エンドンベレがスパーズ活性化のカギ

タンギ・エンドンベレは今夏一番の移籍だろう。それは移籍金に関してだけの問題ではない。トッテナムが昨シーズン抱えていた一番の問題は、中盤が停滞することだ。これによって、接戦で苦しむことが多く、結果的にリーグ戦で13敗している。マウリシオ・ポチェッティーノは、やっと、中盤のテンポを上げる選手を得ることができた。

エンドンベレの特筆すべきところは、密集した中盤を突破する能力だ。まるでムサ・デンベレのように、彼はドリブルによってスペースを作り、相手の意表をつく。停滞している局面が一瞬にして好機になるのだ。

エリック・ダイアー、ムサ・シソコ、ハリー・ウィンクスがパスをサイドに散らしすぎ(特に格下相手のとき)なのに対して、エンドンベレはトッテナムの前線に推進力を与える。そうすればソン・フンミン、ルーカス・モウラ、ハリー・ケインの攻撃も効果的になるだろう。

もっとも、昨シーズンのスパーズの問題の原因は、ダニー・ローズとキーラン・トリッピアーの不調にもある。ポチェッティーノの戦術は、サイドバックがオーバーラップすることでチームに幅を持たせ、長いダイアゴナルパスを受けることが重要だ。しかし、昨シーズンのスパーズは相手守備陣の中央を崩すことに頼らざるを得なかった。いまだサイドバックの補強は完了しておらず、ここがトッテナムの浮沈を握ることとなりそうだ。

2. マン・Uが心配な理由

マンチェスター・ユナイテッドはDF史上最高額でセンターバックを獲得し、世界で最も有望な右サイドバックの一人を獲得し、才能のある若手ウィンガーを獲得し、ポール・ポグバを懸命に残留させようとしている。ペップ・グアルディオラやリオ・ファーディナンドが、ユナイテッドが優勝争いに加わることを予想するのは無理もない。たしかに表面的にはユナイテッドは良く見えるが、戦術的な面から見ると、オーレ・グンナー・スールシャール率いるチームには問題がある。

スールシャールが指揮を執ってから、散々なシーズンを送っていたユナイテッドは劇的に回復した。スールシャールが就任前まで、リーグ戦26試合で勝ち点はわずかに34だったのだから。

ユナイテッドがこの回復期を幸運で乗りきったという事実を差し引いても(複数の変数をもとにシュートのクオリティーを測る、Optaのエクスペクテッド・ゴール(xG)指数によると、「予想外の勝ち点」が「8」もあった)、ユナイテッドの好調はアンデル・エレーラとポール・ポグバに依存していた。そのエレーラはクラブを去り、ポグバも移籍を希望している。

エレーラの、チームの潤滑油となってハイテンポのポゼッションサッカーを維持する能力は、回復期のユナイテッドにとって不可欠だった。スールシャールが機動力のあるインサイドフォワードを用いるためには、ジェシー・リンガードとポグバを頼りにするしかなかった。

そのエレーラの代役をクラブは見つけていない。そして、ポグバはハッピーじゃないと、いいパフォーマンスをすることはできない。つまり、9試合で勝ち点8しか得られなかった4月と5月のパフォーマンスからわかるように、いまだ戦術的には稚拙なのがユナイテッドの“デフォルト”なのだ。

アーロン・ワン=ビサカ、ハリー・マグワイア、ダニエル・ジェームズの加入は、高齢で停滞した中盤を変えることはできないし、昨シーズン終盤にゴールが枯渇した原因である前線と中盤の分裂を直すこともできない。

3. ペペはアーセナルの救世主

昨シーズン、アーセナルファンは、ウナイ・エメリのもとでこれといった戦術がないと不満を漏らした。エメリが指揮したセビージャは、最後方からパスで組み立てることで相手をおびき寄せてから、突然ギアチェンジをして縦への速いパスでカウンターアタックを仕掛けていたが、アーセナルではボールが停滞していた。ニコラ・ペペの加入はそれを変えるだろう。

ペペのウィングとしてのテクニックと推進力は、アレックス・イウォビを大きく上回る。これでやっとアーセナルは、ヨーロッパリーグを3度制覇したエメリのセビージャの力強さを再現できる。

ルーカス・トレイラとマッテオ・グエンドゥジは日増しに良くなっている。いずれは相手のプレッシャーをかわしながら攻撃を仕切るのに最適なミッドフィルダーになるだろう。ペペとピエール=エメリク・オーバメヤンとアレクサンドル・ラカゼットのトリオは、アーロン・ラムジーの退団を穴埋めするだろう。

もっとも、今後数日の間に1人か2人のセンターバックを獲得しなければ、エメリのチームが戦術的一貫性を保つのは難しいだろう。イージーミス、悪いポジショニング、相手のプレッシャーがあるときのパスミスをシュコドラン・ムスタフィやソクラティス・パパスタソプーロスがする限り、エメリの押し寄せるようなサッカーをすることは難しいだろう。

4. ウェスト・ハムはトップ6に割って入るか

昨シーズンは、ウェスト・ハムのマヌエル・ペジェグリーニ監督にとって完璧な過渡期だった。オープンな4-2-3-1システムから、より強固でカウンターを繰り出す4-3-3システムに変更したことで、クラブは安定した上昇軌道に乗った。デクラン・ライスは守備的MFとしての資質を見出され、ライアン・フレデリックスは右サイドバックとして頭角を現している。イッサ・ディオプとファビアン・バルブエナは強いパートナーシップを形成している。

4月のトッテナム戦での1-0の勝利と、続くサウサンプトン戦とワトフォード戦での連勝は、繊細なプレーメーカーと得点力のあるストライカーを獲得さえすればウェスト・ハムがトップ6に挑めることを示した。パブロ・フォルナルスとセバスティアン・ハーラーの獲得は、予期していなかった成果だろう。

フォルナルスは素晴らしい攻撃的MFで、ビジャレアルでは針の穴を通すようなスルーパスを見せ続けた。カウンターアタックにおいて彼がテクニックを発揮することで、ウェスト・ハムはフェリペ・アンデルソンにボールを放り込むだけでなく、より中盤から攻撃を組み立てることができる。

アンデルソンとマヌエル・ランシーニにとってフォルナルスの広い視野は役に立つ。マーク・ノーブルのサイドへの長いダイアゴナルパスに頼る必要はなくなり、攻撃にバリエーションが増える。

マルコ・アルナウトビッチの売却は、「災い転じて福となす」だろう。ブンデスリーガ25試合で計24のゴールとアシストを記録したハーラーは、決定力のあるフィニッシャーである。ランシーニ、アンデルソン、フォルナルス、アンドリー・ヤルモレンコがサポートすることで、ハーラーはアルナウトビッチが昨シーズン記録したリーグゴール数「10」をやすやすと越えるだろう。

5. 昇格組アストン・ヴィラは…

アストン・ヴィラが今シーズンどうなるかは全く予想できない。今夏は賢明な買い物をしたが、10人を超える新しい選手をチームに融合させるのは簡単ではない。

マンチェスター・シティからドウグラス・ルイスを獲得したことで、ジョン・マッギンとジャック・グリーリッシュと組む中盤トリオはビッグ6に匹敵するものになるだろう。しかし、昇格組を率いるディーン・スミスの攻撃的な戦術は、プレミアリーグの洗礼を受けるかもしれない。

アストン・ヴィラが昨シーズンのチャンピオンシップで躍進したのは、圧倒的なポゼッションと超攻撃的な布陣によるものだ。ボックス・トゥ・ボックスプレイヤーであるコナー・フリハンが、最も守備的な位置でシーズンを戦ったくらいだ。

スミスはすでにプレミアリーグでも攻撃的なサッカーをすることを明言している。そして、ルイスにまだ労働許可が下りていない現状からすれば、アストン・ヴィラはプレミアリーグで必要とされる守備力がないようにみえる。

タイロン・ミングスとビョルン・エンゲルスは、良い(経験不足は否めないが)センターバックコンビだが、フリハンを前に置き、マット・ターゲットとフレデリク・ギルベールの両サイドバックががんがんオーバーラップをしては、アストン・ヴィラは攻撃的なポゼッションサッカーをできるほどの守備力が本当にあるのか?という疑問符は浮かび続ける

プレミアで旋風を巻き起こそうと、あるいは守備が崩壊しようと、いずれにせよ確かなことがある。今シーズンのアストン・ヴィラの試合は面白くなるだろう。

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