2017-12-02-ishikawa©J.LEAGUE

味スタ最終戦の石川直宏…857日ぶりのJ1出場で「いろんなことをピッチが教えてくれた」

明治安田生命J1リーグ最終節が2日に行われ、FC東京はガンバ大阪が対戦。試合はスコアレスドローに終わった。今季限りでの現役引退を表明しているFC東京MF石川直宏が、本拠地・味の素スタジアムでのラストマッチを終えた。

石川は2000年に横浜F・マリノスのユースからトップチームに昇格。2002年からFC東京でプレーし、16年目のシーズンを迎えていた。しかし、度重なる負傷に悩まされ、昨季はJ1での出場0、J3で2試合の出場だけだった。今季もここまでピッチに立てず、8月に現役引退を表明。この試合に出場するために調整を続けていた。

迎えた最終節では先発出場。味スタのピッチを踏みしめて、57分間プレーした。25分には橋本拳人のパスに抜け出し、GKと一対一の絶好機を得たが、惜しくもオフサイドの判定でゴールにはつながらず。チームも勝利で最終戦を飾ることはできなかったが、「スッキリしています」と試合後の気持ちを語った。

一方で、久々にピッチに立ったことで自らの中に眠っていた“欲”を感じたという。「(試合前は)ピッチに1分でも立つと言っていたのが、それ以上の時間も立たせてもらって。やっぱりシュートしたいし、ゴールしたいし、勝ちたいしっていう。でも、そういう欲が自分の中にまだまだあったんだ」と自分自身に驚きもあったようだ。

プロ生活で最も印象に残った試合については「今日」だと振り返る。「長い間ピッチを離れていて、やっぱり選手としてピッチにいなければいけないと改めて思ったし、そこの葛藤はずっとあったので。サッカー選手といったらピッチって当たり前のことなんですけど、自分の中では当たり前じゃないような、長かったので。ピッチに行っていろいろ感じるべきだし、結果をつなげ続けるべきだし、示すべきだと。いろんなことを今日ピッチが教えてくれました」。

しかし、石川のプロ人生はまだ終わっていない。J1での最終戦は終わったものの、3日には明治安田生命J3リーグでFC東京U-23対セレッソ大阪U-23の試合がある。会場は石川がFC東京でのデビューを飾った駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場。「ライバルの茂庭(照幸)も出ると思うし、自分もFC東京でデビューした駒沢のピッチでまたプレーできるので、そこにいい準備をしたい」と本当のラストマッチに向けて再び気を引き締めた。

▶Jリーグを観るならDAZNで!1ヶ月間無料のトライアルを今すぐ始めよう。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0