■プレミア第16節 サウサンプトン 1-1 アーセナル
サウサンプトン:オースティン(3分)アーセナル:ジルー(88分)
現地時間10日、イングランド・プレミアリーグ第16節が行われ、吉田麻也の所属するサウサンプトンはホームにアーセナルを迎え1-1で引き分けた。これがプレミアリーグ先発出場100試合目となる吉田はキャプテンとしてフル出場を果たしたが、勝利で祝うことはできなかった。
前節、マンチェスター・ユナイテッド相手にホームで悔しい敗戦を喫し、タイトルレースから後退してしまったアーセナル。ヨーロッパリーグで鬱憤を晴らすかのような大勝を見せたチームだったが、サウサンプトン相手に苦戦を強いられる。
開始わずか3分、サウサンプトンが右サイドのスローインから攻め込むと、第10節以来の出場となるペア・メルテザッカーの中途半端なクリアを奪い、ドゥシャン・タディッチがゴール前に仕掛けてラストパス。これに抜け出したチャーリー・オースティンが冷静に決め、サウサンプトンが幸先よく先制する。
ユナイテッド戦同様に守備陣のミスから先にゴールを奪われる形となったアーセナル。8分には、左サイドを抜けたネイザン・レドモンドのアーリークロスをオースティンが滑り込みながら合わせ、これが左のポストを直撃する。オフサイドの判定となったが、サウサンプトンを勢いづかせる場面だった。
追いつきたいアーセナルは17分、CKのカウンターからラカゼットがワンツーで抜け出し決定機を迎えるが、トラップが大きくなったところを必死に戻ったピエール=エミル・ホイビュアに防がれてしまう。32分には、右サイドでボールを受けたアレクシス・サンチェスのグラウンダーのクロスをアーロン・ラムジーが捉える。しかし、これはゴール右でGKフレイザー・フォースターが長い腕を懸命に伸ばしてはじいた。
サウサンプトンが1点をリードしたまま迎えた後半、やはりボール保持率で上回るアーセナルだが、体を張ったサウサンプトンの守備を崩す切れず、カウンターから効率よくチャンスを作られてしまう。
53分、レドモンドのカットインシュートはGKペトル・チェフの正面。66分には、カウンターからロングボールをタディッチが落とし、抜け出したバートランドのシュートはゴール右へとわずかに外れる。
攻めあぐんだ状況が続くアーセナルは64分、メルテザッカーに代えてダニー・ウェルベック、69分にグラニト・ジャカを下げてジャック・ウィルシャー、そして72分にはラカゼットに代えてオリヴィエ・ジルーを投入し、わずか8分間で3枚の交代枠を使い切る強気の采配を振るった。
この采配が実ったのは終了間際の88分。ペナルティーエリア左でボールを受けたサンチェスの柔らかいクロスを、吉田とヴィルジル・ヴァン・ダイクの間にポジションを取っていたジルーが頭で合わせ、アーセナルが同点に追いつく。マークについていた吉田にとっては悔やまれる失点となった。
残り少ない時間で逆転を狙うアーセナルが猛攻を仕掛けるが、決勝点は生まれず。勝ち点1を分け合う結果に終わった。




