アトレティコ・マドリーは8日、ベンフィカから獲得したポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(19)の入団会見を開いた。
アトレティコ史上最高額、スペイン・フットボール史上最高額、世界のフットボール史上ではパリ・サンジェルマンFWネイマール(2億2200万ユーロ)、同FWキリアン・ムバッペ(1億8000万ユーロ)に次ぎ3位となる、移籍金1億2700万ユーロでスペインの首都にやって来たJ・フェリックス。アトレティコは本拠地ワンダ・メトロポリターノの芝生をこの夏に行われる様々な興行のために剥がしてしまっため、ファンへのお披露目のない質素な入団発表を執り行っている。
しかしながら、もちろん注目度は抜群だ。メトロポリターノの周囲には、お披露目がないにもかかわらず多数のファンが集まり、会見場にも多くの報道陣が詰めかけている。そうした中、白いYシャツ姿で颯爽と会見場に登場したJ・フェリックスは、19歳ながら大金を動かしたことにプレッシャーを感じているのかとの問いに、次のように返答した。
「そうした市場に関するテーマについて、自分は一切関知していない。僕はただプレーをするだけ、自分の仕事に取り組むだけだよ。自分がいるクラブを助けていくためにね」
アトレティコではFWアントワーヌ・グリーズマンの後釜と捉えられ、さらには同胞FWクリスティアーノ・ロナウドのような世界最高峰の選手になる逸材との意見もあるなど、J・フェリックスにかかる期待は異常なまでに大きい。だが本人は、あくまで自分自身の道を歩んでいく考えだ。
「僕がグリーズマンの後釜になる? そうしたプレッシャーからは距離を置いている。良い意見を聞くこともあれば、悪い意見を耳にすることもあるね。僕はただ、チームを助けるために努力をするだけだよ」
「C・ロナウドは、僕たち皆が知っているように、本当に偉大な選手だ。彼は現在の世界最高の選手。おそらく、永遠に最高の選手として記憶されるんだろう。彼からはマドリーという都市の素晴らしさについて説明されたよ」
「でも、僕はここで自分自身の物語を紡ぎたい。ただジョアン・フェリックスとして記憶されるために。クリスティアーノはクリスティアーノで、僕はジョアン・フェリックスだ」
取材・文/江間慎一郎
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