現地時間14日、UEFAスーパーカップが行われ、CL王者リヴァプールとEL王者チェルシーがイスタンブールで対戦した。
リヴァプールは守護神アリソンの負傷離脱に伴ってアドリアンがゴールマウスを守り、ロベルト・フィルミーノがベンチスタート。一方、プレミア開幕戦でまさかの大敗を喫したチェルシーは、その開幕戦でベンチスタートだったヌゴロ・カンテ、オリヴィエ・ジルー、クリスチャン・プリシッチらを先発起用した。
史上初のイングランド勢同士の対戦、そしてUEFA主催男子大会で初めて女性の主審が裁くことでも注目を集めたこの一戦、立ち上がりから積極的に仕掛けたのはEL王者のチェルシー。特にコンディションの良さを感じさせるペドロが果敢にシュートを狙い、リヴァプールゴールを脅かす。
フィルミーノ不在によりなかなか前線で起点が作れないリヴァプールだったが、16分に決定機。スルーパスに抜け出したモハメド・サラーがペナルティーエリア内右に切り込み、左足アウトサイドでシュート。至近距離からのシュートはGKケパがファインセーブではじき返した。
チェルシーの決定機は22分、ジルーとのワンツーからペドロがペナルティーエリア内左に切り込み、左足を振り抜く。しかし、強烈なシュートはクロスバーを叩いて外れてしまう。32分には、ペナルティーエリア手前でボールをキープしたペドロのスルーパスに、マテオ・コヴァチッチが抜け出す。しかし、ここはGKアドリアンが先に反応してピンチをしのぐ。
攻勢を続けるチェルシーは36分、ついにリヴァプールゴールをこじ開ける。カンテが粘って繋いだボールを、プリシッチがドリブルでDFを引き付けながらスルーパス。ペナルティーエリア内左フリーで受けたジルーがゴール右へと流し込み、チェルシーが均衡を破った。
さらに40分には、エメルソンの浮き球パスに抜け出したプリシッチがペナルティーエリア内左で仕掛けてゴール左へと鋭いシュートを突き刺す。しかし、これは抜け出した時点でのオフサイドによりノーゴールとなった。
1点ビハインドで試合を折り返したリヴァプールは、ハーフタイムにアレックス・オックスレイド＝チェンバレンを下げてフィルミーノを投入。CLを制したお馴染みの3トップ、サディオ・マネ、サラーとの絶妙な連係プレーが期待された。
すると後半開始わずか3分、ファビーニョの浮き球パスに抜け出したフィルミーノが、足を伸ばして横にパスを出す。GKケパも反応して手を伸ばすが、片手では抑えきれず、マネがねじ込んでリヴァプールが同点に追いつく。
追いついたリヴァプールはフィルミーノ投入の効果が攻守において絶大で、次々に“らしい”ショートカウンターを仕掛けていく。64分にはジェームズ・ミルナーに代わってジョルジニオ・ワイナルドゥムを投入する。
チェルシーも74分、ジルーとプリシッチに代わってタム・エイブラハム、メイソン・マウントの若手2人を投入する。しかしその直後にピンチが到来。右CKをサラーがボレーで押し込むと、GKケパがはじいてこぼれたボールをファン・ダイクが詰める。ここも再びケパがはじいてクロスバーを叩いた。
守勢の続くチェルシーも82分、ペナルティーエリア内右からカンテの折り返しをゴール前でペドロが合わせるが、ブロックされる。さらに83分にはジョルジーニョの浮き球パスに抜け出したマウントが、ペナルティーエリア内左から左足で逆サイドネットに突き刺す。しかし、これはオフサイドによりノーゴールとなった。直後の84分、最後の交代枠としてアンドレアス・クリステンセンに代えて若手DFのフィカヨ・トモリを投入する。
86分にはサラーのスルーパスにマネが抜け出すもシュートはゴール左へと外れ、オフサイドの判定に。アディショナルタイムの2分間でも決勝ゴールは生まれず、勝負は延長戦へともつれ込んだ。
延長前半、リヴァプールはアンドリュー・ロバートソンを下げてトレント・アレクサンダー＝アーノルドを投入。するとそのリヴァプールは95分、高い位置でボールを奪うと、マネの縦パスに呼応したフィルミーノがペナルティーエリア内左から折り返すと、走り込んだマネがゴール右へと決めて逆転に成功する。
しかしチェルシーもすぐさま反撃。98分、右サイドを抜けたペドロの折り返しにエイブラハムが反応すると、飛び出したGKアドリアンと接触してPKを獲得する。このPKをジョルジーニョが冷静に沈め、再び試合を振り出しに戻した。
追いついたチェルシーは、延長戦で追加された交代枠としてコヴァチッチに代えてロス・バークリーを投入。リヴァプールも2ゴールのマネに代えてディヴォック・オリギを投入する。
延長後半、リヴァプールが押し込む時間帯が続く中、チェルシーもカウンターに活路を見出す。すると113分、ロングパスに抜け出したエイブラハムの落としをマウントがシュートで捉えるもGKアドリアンがしっかりと反応。直後にはペドロがミドルレンジから狙うもゴール右へとわずかに外れる。
結局、延長戦でも決着はつかず、勝負はPK戦へ。PK戦では、先攻のリヴァプールが5人成功させたのに対し、チェルシーは5人目のエイブラハムがアドリアンに止められて万事休す。PK戦を制したリヴァプールがUEFAスーパーカップを制した。
■試合結果
リヴァプール 2(5PK4)2 チェルシー
■得点者
リヴァプール：マネ（48分、95分）
チェルシー：ジルー（36分）、ジョルジーニョ（101分PK）
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です
