■サポーターからスタグルの差し入れ
22日はまず水戸に向かう。ケーズデンキスタジアム水戸は快晴。暑いくらいの日差しだ。完成したばかりの「JリーグTVステッカー」が大人気で、準備していた50枚はすぐになくなった。
スタグルコーナーを歩いていると、サポーターさんから差し入れをいただいた。「水戸ホーリーホック牛乳」、つくね、牛肉の串刺し。今日のランチはこれにする。美味い！
試合前にはU-9の地元子供大会の表彰式が行われた。かわいい。
Ｊ２第33節・水戸ホーリーホックvsＦＣ岐阜。ホームの水戸は前節、ジェフユナイテッド千葉にアウェイで敗戦し、順位を3位から5位に落とした。対する岐阜は、勝ち点24で現在最下位。厳しい状況にもかかわらず、ＦＣ岐阜のサポーターもたくさん来てくれている。両チームともに勝点3が欲しい一戦だ。
Ｊリーグ提供
試合開始直後から、強い風が吹く。台風の影響だろう。
ではハイライトをどうぞ。
■水戸は攻守の切り替えのスピードが速い
試合が動いたのは21分、黒川淳史が岐阜のバックパスを奪うと自ら確実に決めた。21歳の黒川は、昨季大宮から水戸に期限付き移籍。今季で2シーズン目となる。ジュビロ磐田から移籍してきた小川航基に注目が集まるが、この日の活躍はかなり目立った。トリッキーなドリブル、意外性のあるプレーは面白い。
一方の岐阜は悪くはないが、なかなか勝点3が遠い。水戸に比べて、攻撃に仕掛かるときにピードが上がらない。常に同じリズムだ。
水戸は、この日は風の影響もあり決して良い出来ではなかったと思う。しかし攻撃から守備の切り替え、守備から攻撃へのスピードは明らかに岐阜よりも速い、そして徹底されている。なんとしても勝点が欲しい岐阜も最後まで気迫は見せたが、得点ならず。
終了間際の両ベンチの様子。向かって左はホームの長谷部茂利監督、右はアウェイの北野誠監督。終了間際のセットプレーだけに両監督の背中からは緊張感が伝わってくる。
得点を奪った黒川と2ショット。黒川は大宮アルディージャのアカデミー出身。水戸で確実に成長している。
Ｊリーグ提供■水戸からレンタカーで栃木へ
試合終了後、水戸駅でレンタカーを借り、ケーズデンキスタジアム水戸から栃木県グリーンスタジアムへ移動する。スタジアムへ直接レンタカーでと思っていたが、返却は夜20時までらしい……。1度宇都宮駅まで行きレンタカーを返却し、結局、宇都宮駅からスタジアムへ向かった。日が暮れるのが早くなって、18時ごろにはすでに暗い。それでも待っていてくれたサポーターもいた。「JリーグTVステッカー」の威力は抜群だ（笑）。
スタジアムグルメで玉子焼きを発見。大根おろしを乗せる。温かくて美味しかった。
Jリーグ提供雨はまだ降っていない。
Ｊリーグ提供視察2試合目は、栃木SCvs鹿児島ユナイテッド。第32節終了時点での勝ち点は、最下位・岐阜が「24」、21位・栃木SCが「25」、20位・鹿児島ユナイテッドFCが「30」だ。
しかも、7月20日に予定されていた第23節の鹿児島vs岐阜は台風のため10月30日に延期されており、両チーム消化試合が1試合少ない。栃木からすれば、今日負けると鹿児島との差は「8」に広がる。まさに大一番となった。
ピッチ状態は良くないが、そんなことは言っていられない。栃木は前節のスタメンから6人のメンバー変更。関係者に話を聞くと、闘える選手、走れる選手でこの鹿児島戦を戦うとのこと。そう宣言してこの1週間準備してきたのだとか。それがどう出るのか？
■残留争い大一番。凄まじい栃木の気迫
栃木は立ち上がりから全員がよく動き、アグレッシブだ。その積極的な守備から攻撃。そこでCKを獲得する。瀬川和樹のキックから田代雅也のドンピシャのヘディングシュートでネットを揺らした。
まだ5分。この得点の後も、栃木はさらに全員で激しいプレスをかけ続ける。ユウリの素晴らしい相手への寄せからボールを奪い、榊翔太へ。14分、榊が決めて2-0とする。何よりキックオフからの栃木の気迫、迫力は凄まじかった。
ではそのハイライトをどうぞ。
後半、鹿児島は萱沼優聖、藤澤典隆、韓勇太を投入。1点を返したが、この日の栃木の勝利への執念は鹿児島を上回る。72分、栃木がスコアを3-1として終了。栃木は、第22節7月13日のレノファ山口ＦＣ戦以来2カ月、11試合ぶりの勝利を飾った。
後半から降った雨の中、久しぶりの勝利を喜ぶサポーター。
そしてこの日得点をした男たち（トップ画像）。左から田代、榊、大﨑淳矢。この勝利は大きい。この勢いを続けていけるか。まだまだ厳しい戦いが続く。
一方の鹿児島サポーター。なんでも台風の影響で朝1番の便以外は欠航し、来られなかったサポーターもいたらしい。
負けはしたが、後半の鹿児島は良かった。鹿児島も厳しい戦いが続くが、「きばいやんせ〜（鹿児島弁で頑張れ）」。お互いの気迫を感じる試合だった。
■あっ！新幹線の棚に餃子を…
北関東シリーズが終わりホッと一息。新幹線に乗る前に、種類の違う宇都宮餃子を2箱購入する。明日の晩にでも食べよう。東京到着までに試合のレポートを書く。
東京到着。雨がかなり激しくなっている。三鷹に着いた時刻は11時半過ぎ。
あっ。新幹線の棚に餃子忘れてきた……。悔しいけど自分が悪い。
みなさん、電車の棚にお土産を置き忘れないよう気をつけて。そういえば新幹線のアナウンスで「忘れ物が多くなっています。携帯、切符、お土産などもう一度確認してください」と放送していたなあ。でも忘れたのが携帯ではなくてよかった。悔しいからまた宇都宮に餃子を買いに行こう！
文＝原博実／【写真提供＝Ｊリーグ】
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
