日本代表は10日、親善試合で相まみえたブラジル代表の前に実力の差を見せつけられた。では、ブラジルの現地記者は日本代表に対してどのような印象を持ったのだろうか。
日本はフランス・リールで行われた一戦で、ブラジルを相手に1-3と敗れた。前半の戦いぶりはスコア以上に実力差を示すものとなり、改めて世界との差を痛感させられるものなっている。『Goal』ブラジル版で記者を務めるマテウス・ハルブ氏はどう見たのか。日本の印象的な選手について尋ねると、正直な感想を口にした。
「正直、前半はブラジルが完全に支配していたし、一人挙げるのは難しい。ウチダ(内田篤人)やホンダ(本田圭佑)といった認識できる日本のスターも招集されていなかった。そうなると、個人をピックアップするのは簡単ではない」
さらに、日本がワールドカップで勝つためには何が必要か、と問うと「忍耐強く待ち、時間をかけること」と前置きしながら、具体的な考えも語ってくれた。
「ブラジルにはサッカーに投資するような資金力はないが、文化そのものが根付いている。でも日本は投資が簡単かもしれない。例えば、日本の社会にサッカーの文化が根付くような投資、子供が他のスポーツよりもサッカーをやりたくなる施策があればね」
世界トップクラスとの差をまざまざと見せつけられた格好の日本。ワールドカップで強豪国と渡り合うためには、時間が必要なことが改めて明らかとなっている。
