2017-12-09-japan-kobayashi(C) Getty Images

北朝鮮参加のE-1サッカー選手権に伊紙「サッカー界から平和へ希望」

EAFF E-1 サッカー選手権に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表が参加したことについて、イタリア紙『QNクォティディアーノ・ナツィオナーレ』は10日、サッカーボール外交であると主張した。

EAFF E-1 サッカー選手権初戦が9日に行われ、日本代表と北朝鮮代表が対戦。試合は1-0で日本が勝利した。しかし北朝鮮による核ミサイルの脅威に直面している中での開催とあり、同紙は「東京のサッカーボール外交」であると指摘した。

北朝鮮によるミサイル実験や、アメリカとの非難の応酬などで東アジア情勢が不安定となる中、「ピッチでもう1つの駆け引きが行われた」と報じた。東京で中国、韓国を含めた東アジア4カ国が参加するEAFF E-1サッカー選手権が開催されたことで、「サッカー界から平和への希望が見えた」と指摘。続いて「サッカーは世界的緊張を鎮めることができるかもしれない。現在、東京ではサッカーが最良の外交手段となっている」と述べた。

同紙は「北朝鮮政府による核の脅威の影響から両国の関係は危機に陥っているが、日本と北朝鮮は中国、韓国を加えた4カ国による大会で対戦した」ことを評価。「2万人を超える観客が試合を観戦し、日本在住の北朝鮮人数百人も北朝鮮選手の応援を楽しんだ」ことを伝えた。

なお、EAFF(東アジアサッカー連盟)の田嶋幸三会長は、国際情勢を踏まえて大会賞金を北朝鮮代表に支払わないことを明言しているほか、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も同国代表の参加に関し、「このサッカーの世界で、友情や信頼、そして喜びといったものを伝えたいと思っている」とコメントしていた。

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