1-3で敗れたブラジル戦は「自分たちの立ち位置を知る」試合だったが、今回のベルギー戦は「自分たちも勝ちにいった試合」だったと話す日本代表GK川島永嗣(メス/フランス)。それだけに「みんなにとって悔しい結果だと思います」と、0-1の敗戦に唇をかんだ。
ベルギーは72分、MFナセル・シャドリがドリブルで4人をかわし、最後はFWロメル・ルカクがヘディングシュートを決めた。このシーンを振り返り、川島は「例えば90分間、何もなくてもああいう1本で決定的な仕事ができる」ことが、トップレベルの選手との「本当の差」だと話す。そして、「こういうレベルとやれば、確実にこういうシーンは出てくる。それでも、最後まで耐えられるように」と、自身の成長が必要だと続けた。
その一方で、「ただ引いて守るという感覚はないですし、自分たちで行けるところは前から行って、積極的に行くというイメージをみんなが共通して持てたのは大きかった。ゲームの要所要所で自分たちがしっかり判断し、前に行くところとブロックを作るところ。ブロックを作っても、ただ引くだけでなく、プレッシャーに行くところ」などの共通認識は「いままでにないぐらい」持てたと語る。
そして「結果は残念ですけど、僕たちにとっては、本当に良い2試合だったんじゃないかな」と、欧州遠征2戦が日本代表にとってポジティブな要素をもたらしたと総括した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は記者会見でも、所属クラブでの成長が重要だと話していた。川島の所属するメスは10月下旬に監督を解任し、新監督が就任したばかりだ。その点について聞かれると、「もう1日1日生き抜くだけです、僕は、はい」と苦笑いを見せた。
