Jリーグは26日、誹謗中傷のメッセージを防止することを目的とした啓発映像を制作したことを発表。26日から放映される本映像には、名古屋グランパスに所属するFW佐藤寿人が出演している。
本映像の制作趣旨としてJリーグは「スタジアムのみならず個人のSNSから発信される誹謗中傷の数々を我々のフィールドから根絶するため」とし、「各クラブのホームスタジアムやインターネット上で放映する」と発表した。映像に佐藤を起用した理由について「明治安田生命J1リーグにおいてシーズンを通じて無警告・無退場だった選手の中から決定されるフェアプレー個人賞を史上最多の3度受賞している」と述べた。
内容は「映像では、フェアプレーの象徴ともいうべき佐藤選手が誹謗中傷に晒されながらも、その重圧に屈することなく力強く立ち上がっていく姿をお伝えすることで、様々な誹謗中傷の防止に全力で立ち向かうJリーグの姿勢を表現した」と説明している。
佐藤は今回の誹謗中傷防止啓発映像の出演にあたり「間違いなく選手には、色々な声が届いています。自分たちは、それらを皆さんからの叱咤激励として受け止めるという使命がありますが、ファン・サポーターの皆さんには、その『思い』をしっかり受け止められる表現方法で、選手たちに伝えてほしいと思います」とコメント。
さらに「誹謗中傷の多くは、自分が応援するクラブや選手を思う心が最初にあっての事だと思いますが、その感情は応援するクラブや選手の背中を押すための力強い言葉に変えていきましょう。それが、次の良いプレー、次の勝利に繋がっていくと僕は信じています」と、誹謗中傷防止啓発を促進することを誓った。
なお、本映像は全国のJリーグ各スタジアム、J.LEAGUE.jp、Jリーグ公式SNSなどで放映される。
