気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジ リプレイ」の第26回が17日、DAZNで先行配信された。
今回は、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さん、JFA審判委員会レイモンド・オリバー副委員長に加えて、14日に現役引退を表明した播戸竜二氏が登場。SNSでつぶやきが多かったシーンを解説した。
『Goal』では同コンテンツの中から、注目のジャッジをピックアップ。第26回は、9月13日に行われた明治安田生命J1リーグ第26節の清水エスパルスvs名古屋グランパスより、ハンドの疑惑が挙がった2つのシーンを取り上げる。
■清水2選手はハンドを犯していたのか
©J.LEAGUE残留争い直接対決となった清水vs名古屋の後半、清水の選手がPA内でボールを手に当てるようなシーンが2度あった。
まずは66分、名古屋は左CKを得るとキッカーはガブリエル・シャビエル。左足で蹴り込んだボールにジョアン・シミッチが競ってヘディングをすると、直後にファン・ソッコの手か腕に当たったように見えたが、ハンドのジャッジとはならなかった。
さらに87分、名古屋MF前田直輝が右からクロスを送る。これがファーポストに当たって跳ね返ると、ゴール前で清水DFエウシーニョの腕に当たったように見えた。しかし、これもハンドが取られることはなかった。
議論を呼んでいるのは、これらが新競技規則の観点から見て正しい判定だったのかどうか。
まず平畠さんは、リプレイを見た感想として「ファン・ソッコ選手のところはハンドを取られても仕方ないのかなと。ちょっと離れているところとか、ボールが飛んでいく軌道もかなり変わっていますし、個人的にはPKを取られても仕方ない」と意見を投じたが、「エウシーニョ選手のところはポストに向かって不自然に(体を)大きく見せる必要もないですし、ハンドではないと思います」と続けた。
一方、今回ゲストとして登場した播戸氏は、選手目線で見た感想をこう述べる。
「シミッチ選手のときは、ヘディングしてゴールに向かっているじゃないですか。そしてファン・ソッコ選手の手に当たっている。これは名古屋側からしたら『絶対ハンドやん』というのと、清水側からしても『これは取られてもしょうがないな』みたいなのは、感覚的にあります」
「2つ目のシーンは、センタリングで(清水の)GKが触ってポストに当たりました。あれはしょうがないよねという感じではあると思うんですけど、1つ目のが(PKを)取られていないから選手は余計に2つ目は『取ってくれよ』と思うんです。だから競技規則とか色々あるけど、気持ち的な問題とかストーリーも選手は左右しますね」
■新競技規則ではどう判断するのか

様々な目線の意見が展開されるなか、オリバー氏は新競技規則の観点から2つのシーンを分析。最も重要視されるのは「手と腕の位置がどこにあるのか、不自然に体を大きく見せているかという」部分だと話す。
まず、ファン・ソッコのシーンは「映像を見てみると、シミッチ選手のヘディングからファン・ソッコ選手の腕に当たっているのがゆっくり見えますね」と説明。PKか否かのポイントは「ファン・ソッコ選手の手が上がっているが、不自然に体を大きくしているかどうか」であると続けた。
そして「2個目のシーンを見てみると、(エウシーニョの)腕が体にくっついています。腕の位置がくっついているから体を不自然に大きくしていることはないですね」とオリバー氏。判定材料として2つに共通して言えることは「腕と手が不自然かどうか」であり、「手の位置が上がっていること自体が体を必要なく不自然に大きくしているかどうかという点」が判定のポイントになるという。
そのうえでオリバー氏は、2つの判定を次のように結論づけた。
「1個目については主審のポジションとしては正しい。手に触れたのは部分的に見えたのかもしれない。触れたときの腕の位置が不自然に体を大きくしているかどうか判定しなければならない。この判定に関して主審を責めることはしないです。なぜならここでしっかり見えたかどうかが疑わしいです。エウシーニョ選手のところはハンドではないところは正しく(判定が)行われています」
今週のJリーグジャッジリプレイでは、上記のシーンのほかにJ2第32節のヴァンフォーレ甲府vs柏レイソルから55、56分に起きた足裏のチャージについて取り上げている。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

