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2019年の明治安田生命J1リーグは横浜F・マリノスが圧倒的な攻撃力を武器に15年ぶりの優勝を果たした。アンジェ・ポステコグルー監督のサッカーはGK含めた最終ラインが攻撃の起点でもある。そこで、GoalではビルドアップのキーマンであるCB畠中槙之輔を直撃。優勝を果たした今季を振り返りつつ、自身のべスト球出し3つを選んでもらった。(聞き手:藤井雅彦/構成:Goal編集部)
■仲間なしに優勝はできていない
©J.LEAGUE開幕からJ1でプレーした経験は今までなかった。もちろん「優勝」も。2019年は日本代表にも初招集され、まさに激動の1年。「恵まれました。周りに感謝です。仲間なしに優勝はできていませんし、このチームにいなければ、代表には行けていません」。開口一番、それがまさに今の実感だろう。
シーズン前のキャンプの時は弱音ばかり吐いていたという。
「本当に弱音ばかり。でも、強くなれました。メンタル的にもタフになりました。あの時があったからこそ、このポジションを確保する大切さも知りましたし」
J2・東京ヴェルディから横浜FMに加入したのは昨年の8月。この年のJ1出場は5試合だった。東京Vユースからトップ昇格した14年以降、最多出場試合数は16年に期限付き移籍していた町田ゼルビアでの29試合。今季はシーズン全34試合フルタイム出場を果たしている。もちろん初めてのことだ。
「こんなに出るとは思っていませんでした。J2でさえ出たことがなかったですから。試合も出させてもらって、代表も行かせてもらって。最後にこんなプレゼント。濃い1年でした」
■点を取ってくれたら最高なパス
全34試合3060分。1試合90分。選手はその中の一瞬で判断を下し、プレーする。今季、チームでの役割にフォーカスすると、その特長の一つはやはり攻撃の起点にある。ここでは“濃い”2019年の中から、自身が選んだ「べスト球出し」を紹介する。
◎一つ目:2月23日・第1節 vs ガンバ大阪/3〇2/パナソニックスタジアム吹田/19分エジカル・ジュニオに出したパス。
「あのパスは、直前で出し方を変えたんです。(G大阪DFの)三浦弦太選手がちょっと食いついてきて、もう1人のDFとの間にスペースができた。そこにエジカルが顔を出すような感じで動き出した。その一瞬で足首(の向き)を変えて。それで点を取ってくれていたら最高でした」
◎二つ目:4月13日・第7節 vs 名古屋グランパス/1△1/日産スタジアム/20分三好康児に出したパス。マルコス・ジュニオールの同点弾につながる。
「康児に出したパスで、カウンターの起点になりました。左足で出したんですが、ボールの置き位置がすごく窮屈だったんです。難しいなと瞬間思ったんですけど、出したら絶対チャンスになると思ったので。無理やりでぎこちない振り方にはなりましたが、自分でもよく出しました(笑)。右足で出すなら楽だったんですけど、左足でちょっと浮かさないと通らないし。振り方も本当に難しい。それで点を取れて気持ち良かったです」
◎三つ目:7月13日・第19節 vs 浦和レッズ/3〇1/日産スタジアム/95分ゴール前の遠藤渓太に出したパス。
「ホーム・レッズ戦の最後の最後で僕がブンちゃん(ティーラトン)からパスをもらって前を向いたときにFWがエジだったかな? 横に開く動きをしたんです。それに相手DFがつられて、もう1人のFWが逆サイドにいて、その中間に(遠藤)渓太がいた。そこでぽっかり空いていた渓太に出しました。シュートは外すんですけど、いい球出しでした。『決めろよ!』と思いました(笑)」
■ビルドアップの醍醐味
「褒めてほしい部分もありますよ。ビルドアップにはこだわってますし」
自ゴール前でボールを扱うと奪われてしまった際、失点に直結する危険性も高まる。しかし、「ボール、取られないですもん」と自信を口にする。
「取られるシーンもありますが、でも、通す自信があるから狙うんです。パスを通すルートだったり、勢いだったり、球筋だったり、ボールの回転だったりでいくらでも通し方はあるので。引き出しは多いほうだと思うので、自信はありますね。うーん、でも、優勝しないとこんなに大きなことは言えないです(笑)」
こういった技術に裏打ちされた自信はずっと持っていたのだろうか?
「自信はもともとあったんです。でも、プロになって挫折して、自信をなくして、ヴェルディでロティーナ監督とやってまた自信がついた感じです」
畠中にとって17、18年にミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(現・セレッソ大阪監督)から受けた指導は大きかった。当時学んだポジショナルプレーは今につながっているという。
「ポジション取りであったり、パスを出す場所だったりはロティーナに教わった感覚で今もやっているんです。こういうプレスが来たらここが空く、という計算されたポゼッションでしたから。そこで身に着けた視野の取り方は今でも役立っています。(スペースが)見えるんです。で、『お、空いてる空いてる』となってスッと通すと気持ちいい。」
「視野もそうだし、パスの種類もそう。グラウンダー、ループ、パスっていろいろあるじゃないですか。グラウンダーもいいんですけど、ループが通ったときめちゃくちゃ気持ちいいんです。僕は、どちらかというとカットする蹴り方じゃなくて、すくうような蹴り方をするんですけど、それで落としてあげて通ると気持ちいいです。ちょっとマニアックですけど(笑)」
ただ、そんなパスもなかなかゴールにはつながらなかったと笑う。
「みんな外すから(笑)。つながったというと名古屋戦ぐらいかなあ、僕のアシストじゃないですけど。アウェイ・ジュビロ戦でマルコス(・ジュニオール)に出したボールは惜しかった。マルコスからFKで横にもらって、マルコスはそのまま前に走っていった。それで僕はシュートを打つフリをしてパスをした。結局マルコスは外しちゃうんですけど、GKと1対1くらいのスペースができていたので。決めてよ! と思いました。でもチャンスを演出できて良かった」
「パスって1本で相手を後方に置いていけますからね。僕はもっとアシストをしたい」
選手自身が楽しさを感じ、結果につながることで、さらなる成長への意欲はかき立てられる。短いシーズンオフ、来季への期待は膨らむ一方だ。
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
