■リーガエスパニョーラ第14節 アスレティック・ビルバオ 0−0 レアル・マドリー
2日のリーガエスパニョーラ第14節、レアル・マドリーは敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦をスコアレスドローで終えた。
同日に首位バルセロナがセルタ戦を2−2で引き分け、勝ち点差を6に縮められるチャンスを得たレアル・マドリー。ジダン監督はGKケイロール・ナバス、DFカルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ、MFカセミロ、モドリッチ、クロース、イスコ、FWクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマをスタメンとして、4−3−1−2システムを採用している。
先のコパ・デル・レイでフォルメンテラ相手に敗退し、ジガンダ監督解任が声高に求められているアスレティックだが、やはりリーガのクラシコの一つであるレアル・マドリーとの一戦ともなると、カテドラル(サン・マメスの愛称、大聖堂の意)は見事に呼応する。サン・マメスは、まるで煮え立った釜といった雰囲気を呈した。
この熱狂の中、レアル・マドリーはボールを保持しながら得点を狙ったが、やはり4−3−1−2システムではサイドを使った厚みのある攻撃を形づくれず、アスレティックの中央を固める守備を破ることはできない。8分にはベンゼマが左ポストに当たるシュートを放ったが、以降アスレティックのウィリアムを中心としたショートカウンターに手を焼くことになった。
アスレティックは13分にアドゥリスがヘディングシュート、28分にウィリアムスがミドルシュートでゴールをうかがうも、いずれもK・ナバスの好守に阻まれる。対するレアル・マドリーは36分、マルセロのクロスがファーのC・ロナウドまで流れ、ポルトガル代表FWは左足でボールを押し込もうとしたが、これは枠の右に外れた。前半は0−0で終了する。
レアル・マドリーは後半も高いポゼッション率を維持して攻撃を仕掛け続けるが、アスレティックの守備を容易には穿つことはできない。71分にはC・ロナウドがルーズボールを巧みに操り、左足ボレーを放ったが、これは右ポストに当たる。C・ロナウドはボールの行方を見守った後、下を向きながら何かを叫んで、その悔しさを表現していた。
75分を過ぎると、レアル・マドリーはさらに前のめりに。カルバハル&マルセロの両サイドバックも前に残り続け、8選手で中央を固め続けるアスレティックの守備をこじ開けようと試みた。しかし、それでも手応えは得られないまま。ジダン監督は82分に交代カードを切り、ベンゼマをマジョラル、イスコをコバチッチに代えた。
最後の攻勢に出たいレアル・マドリーだったが86分、アドゥリスとの競り合いで肘打ちを行ったS・ラモスが2枚目のイエローカードを提示されて、数的に不利に陥る。10人となった終盤にはアスレティックにボールを保持されることになり、結局ゴールを奪えぬままマテウ・ラオス主審による試合終了のホイッスルを聞いた。
4位レアル・マドリーは首位バルセロナとの勝ち点差を8から縮めることができず。さらに同日にレアル・ソシエダを下した3位アトレティコ・マドリーに勝ち点3をつけられ、翌日にヘタフェ戦に臨む2位バレンシアには勝ち点差を6に広げられる恐れがある。




