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GKも高いラインを保ち、攻撃に加わるアグレッシブなサッカーで、リーグの頂点に立った横浜F・マリノス。この優勝は、明らかにJリーグの潮流を変える出来事だった。今回、Goalではアンジェ・ポステコグルー監督のサッカーにおいて重要な役割を担うGK朴一圭選手を直撃。今季の自身を振り返りつつ、セーブ、クリア、パスそれぞれのべストプレー3つを選んでもらった。(聞き手:藤井雅彦/構成:Goal編集部)
■ピッチで優勝を味わいたかった
©J.LEAGUE明治安田生命J1第34節・FC東京戦。最終節の直接対決で、朴一圭は67分、永井謙佑を止めようと飛び出し、「得点機会阻止」で一発退場となった。
「優勝はうれしかったです。でも、最後ピッチに立っていたかった。今は嬉しさと一緒に悔しさが押し寄せていて。それは『まだ満足するなよ』と神様に言われているのだと思います」
「(永井に)ちょっと当たりました。ミスです。頭で行くべきでした。速いのは知っていたんですが、あんなに速いとは…。諦めるかな? と思ったのですが諦めずに来ました。それまで自分のプレー自体は良かったんですよ飛び出しも。どこかで慢心があったんでしょうね。反省です。だから本当に悔しい」
とはいえ、1年前は、J3・FC琉球でプレーしていた。そこから初のJ1でいきなりの優勝。あまり類を見ないステップアップであることは間違いない。
「考えられないですね。マリノス自体15年ぶりの優勝で。引退した栗原勇蔵さんのような代表まで行っている選手でもなかなか味わえない優勝を、1年目から味わえた。だから退場しても仕方なかったんですよ。そういう意味では腑に落ちちゃうんです。自分はまだまだ。もっと伸びるんだ、と。でもちょっと出来過ぎで、うまく行き過ぎている気もします」
運に恵まれた部分はあるかもしれないが、それだけではない。努力を重ねるとともに「周りも助けてくれました」とチームあってこその結果だと理解している。「本当に感謝しています。ヒロくん(飯倉大樹/現・ヴィッセル神戸)、(杉本)大地、今日はウッズさん(中林洋次)。在籍中GKはみんな試合に出ましたね。シゲさん(松永成立GKコーチ)がいて、GKが一致団結していいトレーニングを重ねてきましたから」。
■横浜FMのGKならではのプレー
朴一圭は朝鮮大から12年にJFL・藤枝MYFCに加入し、FCKOREA(関東1部)、藤枝(J3)を経て16年から昨季まで琉球でプレーした。横浜FMでは今季第5節・サガン鳥栖戦で初先発すると、以後、25試合でゴールマウスを守っている。自身が選んだ3つのプレーからは、試合を経験するごとに成長していった過程が分かる。
◎一つ目・セーブ: 4月13日・第7節 vs 名古屋グランパス/1△1/日産スタジアム/4分ジョーのシュートを右手1本ではじく。
「まず、セーブで言うとグランパス戦の前半にジョーがワンツーでシュートを打ってきたシーンです。僕はJ1で3試合目の出場で、当時名古屋は上位(3位)にいて、その相手に対してあそこで止められた。あのプレーで『あ、俺J1でもやっていけるな』という自信がつきました」
◎二つ目・クリア:7月6日・第18節 vs 大分トリニータ/1〇0/ニッパツ三ツ沢球技場/87分相手GKのロングフィードに飛び出してヘディングでクリア。
「相手GK高木(駿)選手から来たロングボールに飛び出して、そのまま頭でクリアしました。このプレーができたことによって『自分の守備範囲ってこんなに広いんだ』と気づけました。あの試合を契機に、以前の試合に比べて前に出られるようになれたんです。自分にきっかけを作ってくれたクリアで、今のマリノスのハイラインをもっとハイラインにできるようになったのはあのプレーのおかげだと思っているんです」
◎三つ目・パス:11月30日・第33節 vs 川崎フロンターレ/4〇1/等々力陸上競技場/7分ティーラトンに出した中距離のミドルパス。
「フロンターレ戦のブンちゃん(ティーラトン)に出した中距離のミドルパス。あれが自分にとって一番の理想なんです。前からハメてきた相手にあの弾道でバシンと入れる。あれができるようになるとプレーの幅が広がります。ある程度高さも低くなくてはダメなボールです。(左SBのティーラトンがいた)スペースはウチだからこそできるスペースだから、どこが相手でも通用すると思うんですよね。回さずキックでバシッと。ああいうパスは飯倉選手がめちゃくちゃうまかったです。球の質を何個か持っていて。でも自分は一つしかない。それを試行錯誤してやっと完成形に持っていけました。この3つが間違いなく今季の僕のべストプレーです」
■初のJ1でフィットした理由

横浜FMのGKには広範囲の守備に加え、攻撃の起点も期待されている。朴一圭は1年目で見事にフィットした。それには理由がある。
「昔に比べて今年は考える時間、フィードバックする時間が長かったんです。どうしたらもっとうまくなるんだろう、どうしたらもっとチームの戦術にフィットできるのだろう、どうしたら生活も良くなっていくんだろうといったことを。プレッシャーと戦う中で、寝ても疲れが取れないこともありました。では、疲れが取れない原因は睡眠なのか食事なのかトレーニングの量なのか質なのか。いろいろ今までより考えるようになりました」
今回、3つのべストプレーを問うと、即座に迷うことなく答えが返ってきた。「聞かれてすぐ答えられるのは、試合にぐっと入り込んで、試合を覚えるようにしてるからなんです。どこで自分がミスをしたのか、どういうミスが失点に直結するのか。今年は特にその質が上がりました」。
シーズン当初、「周りのレベルが高くなったので、そこに追いつかなくてはいけない」と感じ、1年で積み上げてきた経験と得た自信は彼をいかに変えるのか? 王者として迎える来季は、自身初となるアジアでの戦いも待っている。
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
