HD Lionel Messi Barcelona Real Madrid ICCChris Trotman

【動画】アメリカ初開催のクラシコをMSN先発のバルセロナが制す/ICC

■ICC R・マドリード 2-3 バルセロナ

R・マドリード:コヴァチッチ(14分)、アセンシオ(36分)
バルセロナ:メッシ(3分)、ラキティッチ(7分)、ピケ(50分)

現地時間29日、アメリカでインターナショナルチャンピオンズカップが行われ、レアル・マドリードとバルセロナによる“クラシコ”は3-2でバルセロナに軍配が上がった。

アメリカの地で初めて実現した伝統の一戦。バルセロナは去就問題に揺れるネイマールを含め、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスのMSNが揃い踏み。一方のマドリーはクリスティアーノ・ロナウドが欠場し、ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、そしてマルコ・アセンシオが起用された。

開始早々、渦中のネイマールが足首を痛めるアクシデントが発生したバルセロナだったが、そのネイマールがまだピッチの外で治療している最中に先制点が決まる。3分、メッシの突破はマルセロが防ぐが、こぼれ球を拾ったセルヒオ・ブスケツがダイレクトでメッシへ。そのままエリア内に侵入すると、鋭い切り返しでルカ・モドリッチをかわし、DF3人に囲まれながらもシュートを沈めた。

ネイマールも無事にプレーに復帰し、勢いに乗るバルセロナは7分、高い位置でボールを奪い返したアンドレス・イニエスタから、ペナルティーエリア手前左でボールを受けたネイマールがDF2人をひきつけて間を通す。これを中央のL・スアレスがスルーし、フリーとなったイヴァン・ラキティッチが右足で捉えると、ゴール右隅へと突き刺さって追加点を挙げる。

2点をリードしたバルセロナは選手同士の距離感がよく、ボールを失ってもすぐに奪い返し、セカンドボールも支配するため、マドリーはカウンターすらままならない状況が続く。しかし14分、ワンツーで中盤を突破したマテオ・コヴァチッチがペナルティーエリア手前から右足を振り抜き、ゴール左隅へと沈めてマドリーが1点差に詰め寄る。

試合全体としてはバルセロナがボールを支配し、メッシとネイマールが起点となって多くのチャンスを作り出すが、マドリーの守護神ケイラー・ナバスの好守もあってなかなか3点目が奪えない。31分にはショートカウンターからメッシが完全に1対1の状況を迎えるが、ここでもナバスが足に当ててブロックし点差をキープする。

すると迎えた36分、CKからマドリーのカウンターが発動。アセンシオがスピードに乗ったドリブルで前線まで運び、左のコヴァチッチに預ける。コヴァチッチがエリア内右のアセンシオに戻したパスをジョルディ・アルバがカットしようと足を伸ばすも届かず。完全にGKと1対1の状況となったアセンシオは、難なくシュートを決めてマドリーが同点に追いつく。

後半、モドリッチに代えてイスコ、セルヒオ・ラモスに代えてナチョを投入したマドリーに対し、バルセロナもイニエスタを下げてセルジ・ロベルトを投入。

立ち上がりは前半同様にバルセロナが仕掛ける展開となる中、50分にネイマールが自ら獲得した左サイドからのFKをゴール前に送ると、マークを外して完全にフリーとなったジェラール・ピケが難なく合わせてバルセロナが勝ち越しに成功する。さらに55分には、メッシのスルーパスにネイマールが完全に抜け出すが、GKナバスをかわしきれず、体勢を崩してのシュートは枠を外してしまう。

63分、バルセロナはメッシとL・スアレスを下げ、パコ・アルカセルとデニス・スアレスが投入される。そしてこの交代を機に、お互い次々に主力選手を若手選手に切り替えていく。74分には両チーム合わせて11人の選手を入れ替え、どちらも若手主体のチームへと移行した中で、1点を追いかけるマドリーがイスコを中心に押し込んでいく。

しかし、81分にイスコが左サイドからカットインして放ったシュートはGKヤスパー・シレッセンがわずかに触って枠の外へ。アディショナルタイムの2分間も攻め続けたマドリーだったが、守備の意識を高めたバルセロナを相手に再び同点に追いつくことは叶わず。逃げ切ったバルセロナが3-2でアメリカでのクラシコを制した。

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