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再延期のJリーグ、今後の見通しは?場合によっては再開後に無観客の可能性も

Jリーグの村井満チェアマンは9日、報道陣の取材に対応し、新型コロナウイルスの感染拡大により延期していたJリーグ公式戦の中断期間を再延長する方針を明かした。

2020シーズンの明治安田生命Jリーグは2月21日に開幕したが、同25日に新型コロナウイルスの影響により、3月15日までに予定していた公式戦全94試合の延期を決定。当初は3月18日の再開を目指していたが、再延期により再開は4月3日を目指すこととなった。

村井チェアマンは今後、Jリーグの意思決定は複数のレベルに分けて決断していくことを明かした。そのなかでもまず、第一に考えなければならないことに「国民の健康を第一に考える」ことを挙げ、「Jリーグの理念にある『国民の心身の健全な発達への寄与』という創設のときから変わらないとても大事なもの」とし、あくまでも国民の健康を最優先とすることを強調した。

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レベル2には、これもJリーグの理念にある『豊かなスポーツ文化を振興していく』ことを挙げた。「スポーツがある生活や社会が豊かであることを自認しているので、すべての試合がしっかりできるようにしていこうということが、レベル2である」とした。

続いてレベル3では、ファン・サポーターの存在を強調した。「Jリーグはファン・サポーターとともにある競技だと思っています。戦う選手にとって、瞬間のギリギリの後押しはファン・サポーターの声だったりすると、多くの選手が言っている。このレベル1、2を乗り越え、レベル3はなるべくお客様とともに歩んでいこうと考えている」とし、「今までは我々が何ができるかということを模索していたが、ここから先はファン・サポーターにご協力をお願いするフェーズになる」と説明した。

レベル4では、「場合によっては今回、新型コロナウイルス特措法の改正案が13日に法案が成立し、14日には施行される見通しがあり、こうなると(安倍晋三)首相が緊急事態宣言を各都道府県に発動することができる。そういう状況になると、ファン・サポーターと一緒に応援することが行政の判断でできなくなることがある」ケースを説明。「そういう場合は無観客試合も想定しなければならなくなる」と、特措法による緊急事態宣言が発動された場合には、無観客試合での開催もやむを得ないとの見解を示した。

そして、レベル5は「選手に感染者が出た場合」を想定。「チーム内に濃厚接触が拡散している場合、濃厚接触者を隔離させた場合はベンチ入りの18名が編成できない場合は、無観客でも試合を行えなくなる」とし、「そういう場合は、試合を抜本的に日程調整しなければならなくなる」との見通しを示した。再開が「4月3日であれば、なんとか試合を組み込めるが、レベル5の状況までいくと色々なところに手を付けなければならなくなる」とし、インターナショナル・マッチウィークに試合を行うプランにも言及した。

また、レベル6については「日本全体が非常事態宣言になるとか、リーグ自体そのものが34節をこなせない場合」であるとし、「その時点での試合で判定するのか、昇降格をどのような扱いにするのか考えていかなければならない」と明かした。

そのうえで村井チェアマンは今後、Jリーグにて4つのプロジェクトを立ち上げると発表した。まずは、レベル1からレベル6までの色々なレイヤーにおける試合日程をどう消化していくかを決める「日程に関するプロジェクト」、アウェイでの連戦が続き、公平なコンペティションにならない場合などを想定し、競技の公平性をジャッジする「競技コンペティションに関する委員会」が発足する。

また、財務的なことを冷静に精査するためのプロジェクトでは、Jリーグクラブに財務的なシミュレーションやケアをしていくという。そして、様々なファン・サポーターとともに、スタジアムの環境衛生を保全し、様々な物資や資材を調達し、ファン・サポーターへの応援スタイルの要請など、「安心安全な環境整備をするプロジェクト」も発足する。

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