FIFA審判委員会のピエルルイジ・コッリーナ会長が、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、2002年日韓ワールドカップ決勝戦前夜のエピソードなどを語った。
かつて2002年日韓W杯の決勝戦などを裁き、史上最高峰の主審とも謳われたコッリーナ氏。イタリア人元審判員は過去を振り返り、日韓W杯でのエピソードを明かした。
「(2002年W杯の)決勝ドイツ対ブラジルの前夜、私はW杯での2チームのすべての試合のビデオをもらえないか頼んだんだ。するとみんながぽかんとして驚いていたのを覚えているよ。私は箱一杯のビデオテープを抱え、何時間もビデオに食いついていた。各試合を見て決勝で何か役立つことはないかと探していたんだよ」
続いてコッリーナ氏は、審判員によるミスについて言及。ミスは誰にでもあり得るものだとして持論を展開した。
「一度も間違えたことがないと思う者は、鏡の前で自身をよく見るといい。鏡の中の自分を見つめ、なぜミスを犯したのかを理解しなくては成長できない。もちろん私もミスを犯したことがある。しかし、できる限りミスを起こさないように努力してきたつもりだ。常にできる限り最高のコンディションでピッチに入れるように努めてきた」
「だが、時には簡単にはいかないこともある。特に3日間でチャンピオンズリーグ準々決勝マンチェスター・ユナイテッド対レアル・マドリーとセリエBの試合を裁かなくてはならない時などね。全力を尽くせるように集中力と意欲を高めるのは簡単ではない。私が常に言っているのは、なぜミスを犯したのかを理解したら、忘れてしまうのが最善だ。何が上手く行かなかったなど考えるべきではない。私のミス?すべて忘れてしまったよ(笑)」
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
