元ミランCEOのアドリアーノ・ガリアーニ氏が24日、ウディネの地元紙『メッサッジェーロ・ヴェネト』のインタビューに応じ、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏などについて語った。
ガリアーニ氏はかつて、ミランの名物会長として親しまれたシルヴィオ・ベルルスコーニ氏の右腕として活躍。1986年から長年にわたってミランに尽力し、イタリア国内だけでなくヨーロッパや世界のタイトルを獲得するなどクラブの黄金期を支えた。
そんなミランの元幹部は、1999年に就任1年目にしてスクデットを獲得したザッケローニ氏について言及。ウディネーゼにおいてクラブ史上初となるUEFAカップ出場へと導いたイタリア人指揮官を自らが引き抜いたことを明かし、その舞台裏を語った。
「すべては私のアイディアだった。その数年前には、セリエA未経験のアリゴ・サッキに懸けたこともある。我々は経歴に左右されることはなかった。アルベルトはウディネーゼを3位へと導き、素晴らしい結果を出した。あのウディネーゼのプレーは気が狂いそうなくらい大好きだった」
「我々は当時、2シーズンにわたってシルヴィオ・ベルルスコーニ体制下で最低の成績に甘んじていた。ベンチにはサッキやファビオ・カペッロが座ったが、順位は10位と11位。しかし(当時のゼネラルディレクター)アリエド・ブライダから、ザックがすでに他のチームと契約していることを聞かされた。それでも私は電話を手に取り、アルベルトに連絡することにした。すると彼はまだフリーだった。短時間で合意に至ることができたよ」
また、元ミランCEOはナポリで活躍するポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキの獲得を逃していたことを告白。「2016年にミランへ連れて来ようとあらゆる手を尽くした。しかしその前のシーズンから自由な補強ができず、結局彼は(ウディネーゼから)ナポリへ行くことになった。ジエリンスキのことは本当に気に入っていたんだ」と明かした。
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