元フランス代表のフローラン・マルダが、生まれ故郷のフランス領ギアナ代表としてCONCACAFゴールドカップ出場を目指していたが、出場資格を満たしていないことが明らかになった。
2017年のCONCACAFゴールドカップは7月7日~26日に開催される予定になっており、フランス領ギアナはグループAに属している。マルダは近年、フランス領ギアナ代表として活動しており、すでに親善試合で2キャップを記録。大会登録メンバーの23名にも名を連ね、大会に向けて準備を進めていた。
しかし『Goal』記者がCONCACAF関係者に取材したところによると、マルダは同大会の出場資格を満たしておらず、参加資格がないことが判明した。
CONCACAFの関係者はフランス領ギアナのサッカー連盟に対して「マルダがルールに適合していない」との見解を示したメッセージをすでに送っているという。ゴールドカップはFIFA公式戦該当試合となり、フランス代表として実績のあるマルダは、フランス領ギアナ代表として異なる2つの代表で出場することができないようだ。
フランス領ギアナは2017カリビアンカップを予選から勝ち上がり、6月下旬に行われた4チームによる本大会では準決勝でジャマイカに敗れたものの、3位決定戦でマルティニーク諸島に勝利。同大会参加(全4チームが出場権獲得)により、ゴールドカップの出場権を獲得していた。
1980年生まれ、現在37歳のマルダは大西洋に面するフランス領ギアナで生まれ育ち、その才能を評価され若くしてシャトールーに加入した。その後ギャンガンを経て2003年から在籍したリヨンでブレイク。2006年にはフランス代表として、ワールドカップ準優勝を経験している。
マルダはその後2007年にチェルシーへステップアップを果たし、2013年に退団した後はトラブゾンスポル、メス、インドのデリー・ディナモスを渡り歩いていた。フランス代表としては2004年から2012年までの間に80キャップを刻んでいるが、近年は生まれ故郷であるフランス領ギアナの代表としてプレーしていた。
フランス領ギアナは現地時間7日、開幕戦でカナダと激突する。
