Raul SCHALKE BAYERN 2011imago

元シャルケDFが語るスペインの伝説ラウールとの思い出…「ゲームでは使えない選手と思っていた。でも実際は怪物だった」

コリンチャンスに所属するブラジル人DFダニーロ・フェルナンド・アベラールが、シャルケ時代にチームメートだったスペインの伝説ラウール・ゴンサレス氏との思い出を振り返った。

2011年1月にウクライナのカルパティ・リヴィウからシャルケにレンタルで加入したアベラールは、レアル・マドリーから加わっていたラウール氏とともに日々を過ごすことになった。しかしながら顔を合わせる前の印象は、決して良いものではなかったという。『ESPN』とのインタビューで、次のように語った。

「プレイステーションで遊ぶとき、ラウールをスタメンにしたことがなかったんだ。とても足が遅い選手だと思っていたから。あまり好きじゃなくて、使わなかったね」

しかし実際にプレーするラウール氏は、「フェノメノ(怪物の意)」であったという。

「それでピッチ上で彼を見たら……フェノメノだと思ったよ(笑)。自分の人生の中でも最高の選手の一人だった。彼はとてもインテリジェンスがあって、そのテクニックは感動的ですらあった」

当時はまだ駆け出しの若手だったアベラールだが、ラウール氏とは良好な関係を築いたようだ。

「僕たちは1週間に3回、ドイツ語のクラスを受けていた。彼は僕の家に車でやって来て、学校まで連れて行ってくれた。そこで、僕たちは冗談を言い合ったよ。僕が少し遅れると、彼は『ブラジル人が遅れて来たぞ』と言い、それに対して僕は『プレイステーションでレアル・マドリーを使うとき、君はベンチ送りだ。足がとても遅いからね。そんな選手が僕をからかっているのさ』と言い返したよ。僕たちは一緒に笑い合ったんだ」

「本当に素晴らしい経験だった。ラウールとプレーしたのは、とても良い思い出だ。彼はとても落ち着いた人物で、彼の家族も素晴らしい。とても誠実で、人の助けになることを厭わない。試合ではいつも僕にアドバイスをしてくれた。僕はまだ22歳だったが、彼は本当に経験が豊富だったよ」

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