マインツ地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は、ブンデスリーガ第15節ザンクト・パウリ戦での佐野海舟のプレーを高く評価しつつ、「課題リストに入るだろう」としたポイントを挙げた。
マインツは21日、ザンクト・パウリをホームに迎えて対戦。川﨑颯太が負傷離脱を余儀なくされている中、佐野はワンボランチとしてスタメン出場した。最下位に沈むマインツとしては16位ザンクト・パウリとの一戦で勝利が欲しかったが、後半はチャンスを作ったもののゴールを最後まで奪えず。スコアレスドローで勝ち点1を分け合う結果となった。
そして、『アルゲマイネ・ツァイトゥング』はウルス・フィッシャー新監督の下でもフル出場中の佐野に、ノルウェー代表DFアンドレアス・ハンチェ=オルセンと同様に最高タイの「2.5」を与えて称賛。「今季前半戦を通してマインツの中で最も優れたパフォーマンスを見せ続け、ブンデスリーガで1分たりとも欠場していない佐野には、試合後のミックスゾーンで実に5人もの日本人記者が強い関心を寄せていた」と日本メディアからの注目度に言及しつつ、次のような寸評を記した。
「ボール奪取では今回も持ち味を発揮した一方で、守備から攻撃へのつなぎという点は、1月に向けて日本人選手にとって課題リストに入るだろう。相手のスローイン判定に苛立ちを見せ、ボールを地面にやや強く叩きつけるなど、珍しく感情をあらわにする場面もあり、これには警告が与えられた(32分)」
ドイツではどちらかと言えば大人しいイメージの佐野。思わず苛立ちを見せたこの場面は、現地記者の目には意外に映ったのかもしれない。
なお、『キッカー』は佐野のパフォーマンスを「3.5」とチーム平均(「3.95」)を上回る評価。一方、同じくフル出場を果たしたザンクト・パウリのMF藤田 譲瑠チマは「4.5」とチーム平均(「4」)を下回る形となった。
(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)




