ミランに所属する18歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマの代理人を務めるミーノ・ライオラ氏がパリ・サンジェルマンと接触したと、イタリアメディア『スカイスポーツ』が報じている。
シーズン開幕前、ミランの若き守護神はクラブ愛を公言していながらも契約延長を拒否。一時はサポーターからピッチ内に偽ドル札が投げ込まれ、殺害予告が届く騒動に広がった。最終的に家族の介入もあり、ドンナルンマはミランと合意。2021年6月末まで契約が延長されたが、クラブの不振により再び若き天才の流出が懸念されている。
ミランは今夏、大型補強を敢行したものの成績につながらず、昨シーズンからチームを率いていたヴィンチェンツォ・モンテッラを解任している。OBのジェンナーロ・ガットゥーゾをプリマヴェーラから昇格させ、10日のボローニャ戦でようやく就任後、初勝利を挙げた。しかしミランは現在7位、目標としていたチャンピオンズリーグ(CL)圏内からは11ポイント差となっている。ミラン愛を強調するドンナルンマも来シーズンのCL出場権を逃した場合、移籍を決断するのではないかと見られている。
ここ数日、以前からドンナルンマの獲得に興味を示しているパリSGが同選手の代理人であるライオラ氏と接触した。ドンナルンマについては、7000万ユーロ(約94億円)の違約金が設定されていると報じられてきたが、契約解除の際の条項は設定されていなかったことが判明している。このためドンナルンマ放出の際はミランが自由に金額を設定できることになるが、『ユーロスポーツ』は「ある程度のオファーが届いた場合、クラブの事情もあり、抵抗することはできないのではないか」と分析している。




