イタリアサッカー連盟(FIGC)は、3月に行われる国際親善試合の代表指揮官として、ルイジ・ディ・ビアージョ氏を指名した。5日、公式ウェブサイトにおいて発表された。
イタリア代表では、ユーロ2016で指揮を執ったアントニオ・コンテ監督の後任として、若手育成に定評のあるジャンピエロ・ヴェントゥーラが就任。しかしロシア・ワールドカップ欧州予選において、スペインと同グループを引き当てるなど運にも恵まれず、プレーオフに回った。だがプレーオフでも2試合合計0-1でスウェーデンに敗れ、予選敗退が決定。過去4度ワールドカップを制した同国だが、1958年大会以来、60年ぶりにワールドカップ出場権を逃した。
不名誉な記録を残して解任されたヴェントゥーラ体制からの再出発として、3月に行われるアルゼンチン戦(23日)およびイングランド戦(27日)に向けて、U-21イタリア代表監督のディ・ビアージョ氏が暫定的に代表指揮官に就任することが発表された。
ディ・ビアージョ氏は自身にとって絶好の機会と捉えている。「大きなチャンスだ。意欲が湧いていてすぐにでも始めたいほどだ。いろんなアイディアが浮かんでいるが実現できるよう努力したい。これから重要な2試合が予定されているが、ラッキーなことに代表選手の8割は良く知っている」と自信を見せた。
■ビッグネームへの橋渡しか
FIGCの副コミッショナーであるアレッサンドロ・コスタクルタ氏は、「もし親善試合すべてを4-0で勝利すれば、新U-21代表監督を検討しなければならない」と述べ、ディ・ビアージョ氏続投の可能性に含みを残した。だが悲劇的な末路を迎えたヴェントゥーラ体制のイメージを一新するべくビッグネームの招へいを示唆しており、候補としては、チェルシーのコンテや元バイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ、ナントのクラウディオ・ラニエリ、ゼニトのロベルト・マンチーニが挙げられている。
