26日に行われたセリエA第2節ローマ対インテル(1-3)について、イタリアメディア『スカイスポーツ』が28日、分析を行っている。
日本代表のDF長友佑都が所属するインテルは開幕戦のフィオレンティーナ戦に引き続き、昨シーズンリーグ戦2位の強豪ローマを相手に逆転勝利を収め、2連勝を飾った。インテルの指揮を執るルチアーノ・スパレッティの古巣でもあるローマとの一戦は、「両指揮官によるチェスの試合(頭脳戦)」で、「より効果的な手を打った者が勝利した」と指摘されている。
ローマの指揮官エウゼビオ・ディ・フランチェスコが採用する4-3-3のシステムを攻略するため、スパレッティは戦術を用意し、試合中も的確に指示を与え続けた。中でも注目すべき点の1つとして、両サイドバックが挙げられている。攻撃の幅を最大限に広げるため、サイドバックを活用している。右サイドバックを務めたDFダニーロ・ダンブロージオのポジショニングを例に挙げ、非常に高い位置をとっていると指摘。ウィンガーと連動してゲームメイクにサイドバックが加わり、サイドライン際までスペースを有効活用して相手陣内に深く切り込んだうえで、エリア内にクロスを入れるようスパレッティが要求しているとみられる。
■ダルベルトは長友より攻撃参加に積極的
長友は左太腿裏の違和感を訴え、56分に新加入のライバル、DFダルベルト・エンリケと交代しているが、「ダルベルトの方が長友より攻撃的だ」と分析している。それこそインテルがダルベルトおよびDFジョアン・カンセロを獲得した理由だとしている。ローマ戦における長友のポジショニングは自陣内が多かった一方、ダルベルトは出場時間が短かったこともあり、ボールタッチは少ないものの、相手陣内に集中している。このため長友の交代後、「インテルはローマを再び窮地に陥れることに成功した」と分析している。
新加入のダルベルトおよびカンセロの準備が整い次第、長友とダンブロージオはスタメンから外れるのではないかと指摘されているが、今後のポジション争いは注目されるところだ。
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