明治安田生命J1リーグ第9節が4月30日に行われ、NACK5スタジアムでは大宮アルディージャと浦和レッズが対戦。“さいたまダービー”は、最下位の大宮が首位の浦和を1-0で下す結果となった。大宮の渋谷洋樹監督は試合後の記者会見で、浦和戦と今季これまでの道のりを振り返った。
今季公式戦11試合目での初白星。渋谷監督は「(開幕から)2カ月、勝利を挙げられなかった。本当に苦労を掛けて申し訳ないと感じています。次はしっかりと(5月3日に行われるJリーグYBCルヴァンカップ・ベガルタ)仙台戦に向けて、良い準備をしていきたい」と興奮気味に語る。
チーム状況については「4月に入ってからはルヴァンカップ(2戦2分け)や、(リーグ戦開幕からの連敗を止めたJ1第7節・清水)エスパルス戦など、良くなってきていた。(0-6の大敗を喫したJ1第8節の)ガンバ(大阪)さんの試合はちょっと本当にみなさんに申し訳なかったですし、我々のショックもすごく大きかった。私自身も立ち直るまで時間が掛かった」と振り返る。ただ、そうした中でも「絶対にみんなだったらできる」と選手たちに言い続けたと言う。
今回の勝利が浮上のきっかけになるかと問われると、「レッズさんの攻撃力を考えた上での対応だったので、次につながるかは分かりません。ただ、ハードワークをするとか、守備のそういうタフさ、球際の部分は良かったかな」と手応えをつかんだ様子を見せる。
その一方で「実は、前半は我々の方がチャンスがあった。あそこを決め切る力がない限りは、上には行けない。後ろの選手が失点をしているから、とかではなく、やっぱり決め切る力、前線の選手が得点をしっかりと決めることが絶対的に必要だと思います。その集中力を高めていってほしい」と攻撃に課題があることを明かす。
「本当に瀬戸際まで来て、力が出たのかな。あと、やっぱりダービーということで、体力的な部分とか、そういうフィジカル的、パワーを持っているところはあった」と語る渋谷監督。「選手にはここで一息つかないで、次に向けてやっていきたい」とこれからの巻き返しを誓った。
