遂に開幕したJリーグ。ワールドカップイヤーとなる今季のリーグ戦がどうなるかもドキドキだし、中村俊輔や中村憲剛といった歴戦の勇士たちの活躍ぶりもあらためて楽しみだ。そして同時に、新時代を彩るような若獅子たちの台頭も期待したいシーズンである。今回はそんな新シーズンでの爆発が期待される若手5名をピックアップしてみたい。
Jリーグにはベストヤングプレーヤー賞というリーグ戦で顕著な活躍を見せた次代の旗手を表彰する制度がある。基準は当該シーズンの4月2日に21歳以下であること。つまり高卒3年目までの選手たちが対象となる。昨年度は柏レイソルのDF中山雄太、一昨年度はMF井手口陽介（クルトゥラル・レオネサ／スペイン）、そしてその前年にはFW浅野拓磨（シュトゥットガルト／ドイツ）が受傷している登竜門。この門に挑む若きサムライ候補を考えてみたい。
■G大阪、神戸の関西勢で輝きを放つSB
昨年のベストヤングプレーヤー賞では中山を含めて14名がその候補選手として発表されているが、このうち年齢基準を今年もクリアし、今季もJ1でプレーする選手は6名いる。
そのうち、真っ先に名前を挙げるべきは昨年末のE-1東アジア選手権でもメンバー入りを果たしたDF初瀬亮（ガンバ大阪）だろう。飄々とした雰囲気を醸し出しながら慌てず騒がず、沈着なプレーを見せる高性能のマルチロール。左右両足キックを本当の意味で遜色なく使いこなし、戦術的なセンスもある。ユース時代はサイドバックとして知られてきた選手だが、プロ入り後はボランチとして非凡なプレーを見せてきた。レヴィー・クルピ新監督もその非凡さを高く評価しているようなので、今季の再ブレイクを楽しみに待ちたい。
サイドバックのスペシャリストであるDF藤谷壮（ヴィッセル神戸）も引き続きこの賞の候補に挙がってきそうな選手だろう。爆発的なランニング能力を持つスプリンタータイプで、攻撃では一気呵成の加速からサイドをぶち抜き、守備では相手のウインガーを1対1での守備から封殺する。分かりやすい個性で、観ていて気持ちの良い選手でもある。
■日本人離れの決定力を持つ16歳
攻撃の選手では昨季浦和戦での爆発を含めて印象的なプレーをし続けたFW田川亨介（サガン鳥栖）の名前が挙がる。抜群のスピードでライン裏へとぶっちぎるタイプでありながら、181cmとサイズもある稀少なタイプ。昨季4得点はFWとしてまだまだ物足りないが、「どんどん自信が付いてきた」と語るようにシーズンを追うごとにプレーの質もピッチ内での立ち居振る舞いも洗練されていったのは間違いない。
もちろん、前年度に候補となっていた選手ばかりが注目なわけではない。昨季は所属のジュビロ磐田でもブレイクの機運を高めながら、U-20ワールドカップでの負傷でシーズンを棒に振ってしまったFW小川航基も順調に復活を遂げつつある。プレシーズンではゴールネットを何度も揺らすなど、着実に出場時間も増やしており、出場のチャンスはありそうだ。強烈な両足のシュートと得点感覚はあらためて非凡なものがあるだけに、爆発が期待される。
プレシーズンでの活躍という意味では、16歳のFW久保建英（FC東京）の名前もやはり外せないだろう。ゴールチャンスでクールさを保ち、的確なフィニッシュを突き刺す決定力は、日本人ではなかなか観ないレベルにある。「サッカーを知っている」というのも彼を指導したコーチたちが共通して口にするワードで、プロのトップステージで結果を残す可能性は十分にある。
そして当然ながら、高卒ルーキーたちも含めたまだピッチに立っていない選手も含めた新星の台頭も大いに期待したい。今回は無理矢理5人に絞ってしまったが、それ以外にも名前を挙げておきたかったヤングガンは一人や二人ではない。ぜひスタジアムで、あるいはモニター越しに、そんなニュースター候補を探してみてほしい。
文＝川端暁彦
▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【関連記事】
● 2018シーズン Jリーグの試合日程・放送予定まとめ
● 2018シーズンのJリーグをテレビの大画面で楽しむ方法とは？
● 開幕直前！DAZNでJリーグを視聴する方法を紹介／2018シーズン明治安田生命Jリーグ
● 徹底解説！Jリーグを視聴する方法を紹介／2018シーズン 明治安田生命Jリーグ
● 2018シーズンJリーグの大会概要まとめ-賞金やACL出場権、降格・昇格条件など
●Jリーグのチケット購入方法とは？2018シーズン Jリーグのチケット情報まとめ