レアルvバルセロナ(C)Getty Images

今季のラ・リーガはどんなシーズンに?総責任者「スリリングで予想できないものに」/インタビュー

現役時代はレアル・マドリー、マラガで活躍したフェルナンド・サンス。リーグ戦250試合以上に出場した同氏は現在、リーガ・エスパニョーラの中東・北アフリカ及び国際的スポーツプロジェクト総責任者を務める。選手としてもプレーし、現在も責任者として携わるサンス氏は今季のリーガをどのように見ているのだろうか。

――今シーズンのリーガについて、どのような展望をお持ちですか?

スリリングなシーズンになるでしょう。皆さんはレアル・マドリーとバルセロナが優勝を争う2強と見ていることでしょうが、彼らを苦しめることのできる素晴らしいチームがラ・リーガ・サンタンデールには数多くあります。アトレティコ・マドリーはここ数年ずっとタイトル争いに加わっていますし、4シーズン前には優勝も経験しています。セビージャ、バレンシア、アスレティック・ビルバオ、セルタのようなクラブも上位進出のために必要なことはわかっているでしょうし、これまでのシーズンのようにサプライズが起こる可能性は大いにあるでしょう。

――世界的に見て、ラ・リーガは他のリーグとどのような違いがあるとお考えですか?

第一にそして大きな違いは、ラ・リーガには世界最高のクラブが存在し、およそ10年に渡り世界的な個人タイトルを獲得してきた世界最高の選手たちがプレーしているリーグであることです。過去4年連続でリーガのクラブがチャンピオンズリーグで優勝しており、また2度の決勝戦はリーガ勢同士の対戦でした。そのことからもラ・リーガと、スペインのクラブのクオリティの高さを証明することができるでしょう。

――それは、レアル・マドリーとバルセロナのことだけですよね?

もちろんそうではありません。その2つのクラブが世界中で最高水準のクラブとして見られていることは確かなことですが、20クラブ全ての力によりラ・リーガは最高のリーグであるのです。アトレティコはここ数年優勝候補の一つですし、他にも例えばセビージャはこの12年間でヨーロッパリーグを5度制し、ヨーロッパの強豪クラブとしての地位を築いています。それ以外にも、バレンシアのようなビッグクラブ、そして歴史のあるクラブがかつての輝きを取り戻そうとしています。

――ラ・リーガは着実に国際的な地位を上げています。その発展のカギとなるのは何ですか? いかにして現在の位置に至ることが出来たのですか?

我々はラ・リーガが世界中の至る所で認知されるように努力しています。幸運なことに、長年の努力の結果、我々が望んでいたところにたどり着くことができました。いまでは世界中で多くの人々がラ・リーガの動向を追ってくれています。それは非常に嬉しいことであり、我々が数年前からラ・リーガをより価値のあるものにするべく取り組んできた活動をこれからも進めていくための大きな励みとなります。

――ラ・リーガの人気が世界中で広がりつづけているために、どんな活動を行っているのですか?

たくさんありますね。一つ挙げるとすれば、ラ・リーガ・レジェンドはとても人気がありますね。ラ・リーガでかつて活躍した選手たちを集めて、世界中で試合をするのです。(フェルナンド・)モリエンテス、(ガイスカ・)メンディエタ、(ダビド・)アルベルダ、(ホアン・)カプデビラ、ミチェル・サルガドなど元スペイン代表選手たちを中心にしたメンバーは、どこへ行っても大歓迎で迎えられます。イランとメキシコではそれぞれの国の往年の名選手たちで構成されたチームと試合をしましたし、直近ではワルシャワにも行きました。人々はかつて憧れたラ・リーガでプレーしていた選手のプレーを見ることをとても楽しんでくれています。世界中から試合をしにきて欲しいというリクエストを頂いているんです。しかし、試合だけではありません。例えば、数カ月前には我々はラ・リーガ・グローバルネットワーク・プロジェクトをスタートさせ、40人以上の若者たちを我々が戦略的に注力している世界中の都市にラ・リーガの代表として派遣しています。彼らは連日、現地のリーグ、サッカー協会、メディアや大使館などとともにラ・リーガ・ブランドの発展のために活動してくれています。

――今シーズンはどんなものになることを期待されていますか?

この世界最高のリーグ、ラ・リーガ・サンタンデールを楽しみ、フォローしてくれている皆さんには、最高のエンターテイメントを提供することを約束いたします。各節で注目の試合というのを決めるのがとても難しいくらい、全ての試合がエキサイティングで、魅力的な試合です。皆さんには楽しんでいただけることと思います。

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