『フレンチ・クラシコ』という称号も、近年では有名無実化しつつあるパリ・サンジェルマンとマルセイユの一戦。
10月27日のリーグアン11節で実現した今シーズン最初の両者の対戦は、PSGが前半だけで4得点を奪い、4-0で快勝した。リーグ戦だけですでに今季8回目のクリーンシートだ。
開始10分に先制点を挙げたのはマウロ・イカルディ。インテル・ミラノからレンタル中のアルゼンチン人FWは、26分にも追加点。その後32分と44分に、キリアン・ムバッペが追加点を決め、まるで彼らのこの日のお仕事は、「45分でハイ終了!」というような試合だった。
4得点のうち3点をアシストしたのはアンヘル・ディ・マリア。
そして、見事なピンポイントのパスでイカルディの2点目のヘディングシュートを引き出したMFマルコ・ヴェッラッティは、ムバッペの2得点のシーンでも、アシストしたディ・マリアへ起点となるパスを供給している。
『ヴェッラッティ&ディ・マリアがセットアップし、イカルディとムバッペがフィッシュ』というPSGの黄金の攻撃ラインにマルセイユはまったく太刀打ちできなかった。
後半はPSGがトーンダウンし、「パス成功率もシュート数もまったく感心できない」とトーマス・トゥヘル監督もご立腹だったが、それでもマルセイユは得点できそうな気配すらなく、「なんとか5失点目は防げた」という内容だった。
■『DIM』が新たな主役に
Getty左サイドバックのジョーダン・アマヴィが不調につき、9、10節に続きこの試合でも左サイドでスタートしたマルセイユの酒井宏樹は、ディ・マリアとのマッチアップを終えて、「あれだけのスペースをディ・マリアとムバッペに与えて、一対一で勝負しろ、と言われるとやっぱり難しいものがある」と心境を吐露。
1点目の得点シーンでは、酒井と一対一の状態からディ・マリアがクロスをあげて、イカルディのシュートにつながった。
「そこまでにいくまでにチームとしてどうディフェンスしていくか、というのが大事。もちろん、対面する僕やブナ(サール)が抑えられればいいんですが、そんなに簡単に抑えられるような選手じゃない。ディ・マリアとムバッペの2人に渡った時点で無理なので、その前で防ぐしかない。もっともっとコンパクトにブロックを作ることが大事だったと思う」と課題を挙げた。
アウェーで0-5とPSGが大勝した5日前のチャンピオンズリーグ第3節、対クラブ・ブルージュ戦でも、イカルディが2点、ムバッペがハットトリック、うち3点(ほぼ4点)をディ・マリアがアシストとこの3人が大量得点を演出し、メディアではすでに、『「MCNームバッペ、カバーニ、ネイマール」はもうお払い箱?今シーズンは「DIMーディ・マリア、イカルディ、ムバッペ」だ』と見出しをつけて盛り上がっている。
9月の第5節でネイマールが復帰したときには、カバーニとムバッペが負傷していたから、今シーズンはまだ“MCN”はピッチに登場していない。なので、今季のMCNの威力がまだわからない時点で見限るのは気が早い。
ただ、純粋なゴール前での決定力、という点なら、カバーニよりもイカルディに軍配を上げたい。この夏イカルディを獲得したことは、PSGにとって、俗に言うところのジグソーパズルの最後の…とはいかないまでも、重要な1ピースを埋めた、という気がしている。
PSGの顔として数シーズン牽引してきたカバーニは、約2か月ぶりに出場した復帰戦では、すでにチーム全体として攻撃アクションが乏しくなっていた時間帯だったこともあり、とくに見せ場はなく終わった。トゥヘル監督にとっても、現時点ではイカルディがファーストチョイス。それについて明言こそしていないが、「彼は非常に早く我々のスタイルに馴染み、レアル戦ではさっそく活躍してくれた。ボールを持っているときでも持っていないときでも、彼の動きには常にインテリジェンスがある。練習を重ねるごとに、どんどん進歩している」と大きな手応えを感じているのは確かだ。
■誰とでも合い、多彩さ加えるディ・マリア

ここで重要なポイントになるのは、「DIM」トリオでもかなり重要な仕事をしているキーマン、ディ・マリアだ。
彼は、昨季のMCNでは+「D」、という形で、トゥヘル監督いわく「第4の攻撃手」の役割を果たしていた。
CL第1節のレアル・マドリー戦でも2得点を挙げるなど、今シーズン絶好調のディ・マリアの“上積み分”は、他の誰と組もうとも還元される。彼はゴールゲッターにとって「極上の美味しいラストパス」が出せる選手だからだ。
とりわけ、今シーズンはディ・マリアとムバッペの連動がかなりレベルアップしていて、実効性もバツグンに高い。
マルセイユ戦での3、4点目はまさにそんな2人の阿吽のコンビプレーだったが、酒井も「ディ・マリアが持ったときのムバッペのスプリントはすごかった」と思わずもらしていた。
ネイマールも復帰したならば、この5人をどう組み合わせようか、監督にとってはうれしい悩みだろう。「DIM」にとどまらず「NIM」とか「NID」とか「DCM」とか、今シーズンはPSGのなんとかトリオがいくつも登場するかもしれない。そして、そうやってトップでいろいろ試せるのも、チアゴ・シウバ+マルキーニョス+ヴェッラッティの3人ががっちり固める土台があってこそだ。
酒井は言っていた。
「(PSGは誰が怖いというより)やはりチーム。11人が良いからあれだけの連動性が出てきて、ディフェンダーとして予測ができない。予測ができたら良い相手でも対等に戦えるので…」
「予測しないといけないシチュエーションがあるとディフェンダーとしては辛い」
攻めのオプションも、シチュエーションも、山のようにありそうな今シーズンのPSG。ここ数年の停滞期を脱出して、一歩先へと進めるだろうか。
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