日本代表は25日、6月7日に行われるキリンチャレンジカップ2017のシリア戦、同13日に行われるロシア・ワールドカップアジア最終予選のイラク戦に臨むメンバーを発表。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はエイバルで活躍するMF乾貴士を招集し、乾にとっては2年2カ月ぶりとなる代表復帰となった。
乾は今シーズン、リーグ戦28試合に出場し、エイバルでなくてはならない選手に成長した。ホセ・ルイス・メンディリバル監督の信頼をがっちりとつかみ、先発出場は26回と、エイバルのサイドの仕掛け人としてシーズンを通して活躍。チームの10位フィニッシュに貢献している。
決定力不足が課題と指揮官からも度々指摘を受けているが、リーグ最終節のバルセロナ戦では鮮烈な印象を残した。左足ボレーで貴重な先制点を奪うと、後半にも左足で弾丸シュートを突き刺し、カンプ・ノウに静寂を訪れさせている。結局、今季の得点数は3で昨季と並んだが、インパクトでははるかに上回る。
本人、そしてサポーターにとっても念願とも言える代表復帰を果たした乾。ハリルホジッチ監督就任直後の2015年3月以来の招集となるが、輝きを放つことができるのか。6月の2試合に注目が集まるところだ。