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乾貴士、最終節で2発叩き込む!試合はバルサが逆転勝利でL・エンリケの有終の美を飾る/リーガ最終節

リーガ最終節 バルセロナ 4-2 エイバル

■得点者
バルセロナ:OG(64分)、スアレス(74分)、メッシ(76分、90分)
エイバル:乾(8分、61分)

21日に行われたリーガエスパニョーラ最終節、バルセロナ対エイバルの一戦は、ホームのバルセロナが4-2で勝利した。エイバルMF乾貴士は先発して2得点を記録している。

最終節を残して2位に位置しているバルセロナは、同時刻に行われるマラガ対レアル・マドリーで首位マドリーが敗れ、エイバルに勝利を収めれば優勝を決められる状況だ。今季限りで退任するルイス・エンリケ監督に対し、試合開始前本拠地カンプ・ノウの観衆は指揮官の写真に「永遠に僕たちの仲間の一人」というメッセージを添えた横断幕を掲げて感謝を示している。

だが開始2分、思わぬ事態が発生する。別会場でマドリーがC・ロナウドのゴールによって先制する。この情報が伝わったカンプ・ノウには、優勝への楽観論が一気に冷めたような沈黙が訪れる。

マドリー戦の結果がピッチ上の選手たちまで届いたかは分からないが、リーガ制覇の可能性が著しく低くなったバルセロナにエイバルが襲い掛かる。8分、カパのアーリークロスに、左サイドで完全にフリーとなった乾がハーフボレーを合わせる。難しいバウンドのボールをきっちり枠に収め、乾の今季2点目でエイバルが均衡を破る。

バルセロナは失点直後の9分、スアレスが決定機を手にする。ダニ・ガルシアの守備陣へと下げたミスパスを突き、このボールを奪ったスアレスがGKジョエルと1対1になる。しかしスアレスのアウトサイドでのシュートはわずかに右に外れた。

エイバルは前半終了間際、エンリクのポストプレーから乾がカットインしてシュートを放つ。GKテア・シュテーゲンに好守を強いると、こぼれ球にルベン・ペーニャが飛び込んだ。しかしシュートは枠を捉えず、追加点の絶好機を逃す。

バルセロナは49分、51分と立て続けにイニエスタが鋭いシュートを打つ。55分には、メッシに決定機。だがこの日はメッシでさえ、GKジョエルとの1対1を制することができない。

好機を逃し続けるバルセロナに、またしてもエイバルが牙を剥く。61分、エンリクのクロスをキケ・ガルシアが流したボールに、乾が左足を一閃。乾の昨季のリーガ得点数(3ゴール)に並ぶゴールで、エイバルがバルセロナを突き放す。

しかし、ここからバルセロナが怒涛の攻撃を見せる。64分、ネイマールのシュートがポストに当たり、ジュンカのOGを誘って1点差に詰め寄る。69分獲得したPKはメッシがGKジョエルに防がれたが、74分に同点弾をもぎ取る。ネイマールのCKからアルカセルがフリックで後方にすらし、最後はファーサイドでスアレスが詰めてGKジョエルを破った。

バルセロナの勢いは止まらない。76分には、スピードに乗ったままドリブルを仕掛けたネイマールがペナルティーエリア内でカパに倒される。バルセロナにPKが与えられ、カパは2枚目のイエローカードで退場となった。メッシが今度はPKを沈め、逆転に成功する。

再三好守を見せたエイバル守護神ジョエルに苦しめられたバルセロナだが、終了間際にメッシがこの試合2点目を決め、ホームのラストマッチを勝利で飾った。なお、バルセロナはこの試合の4ゴールで今季のリーガにおける得点数を「116」に伸ばし、2012-13シーズンに故ティト・ビラノバ氏が率いたチームが記録した115得点のクラブレコードを更新している。

結局、マドリーがマラガに2-0で勝利したため、今季のリーガ覇者はマドリーとなった。バルセロナは2位、エイバルは10位で2016-17シーズンを終えた。

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