リーガ第33節 エイバル 0-1 アスレティック・ビルバオ
■得点者
アスレティック・ビルバオ:R・ガルシア(93分)
24日にリーガエスパニョーラ第33節が行われ、エイバルは本拠地イプルーアでアスレティック・ビルバオに0-1で敗れた。エイバルMF乾貴士は先発出場し、58分までプレーしている。
5試合を残した時点での7位アスレティック(勝ち点53)と8位エイバル(勝ち点50)のバスク・ダービーは、来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権を争う直接対決となった。コパ・デル・レイでバルセロナが優勝を収めた場合7位までEL出場権が与えられるため、エイバルはここでアスレティックを叩くとEL出場への切符を一気に手繰り寄せることができる。
乾は1日の第29節ビジャレアル戦以来となる先発復帰を果たす。4日から7日までスペイン国王の来日に伴い一時帰国した背番号8は4-4-2の左MFとしてスタメンに名を連ねた。
ダービーマッチ特有の熱を帯びた試合において、両者は序盤から激しい肉弾戦を厭わずに潰し合いを歓迎する。アスレティックがイニャキ、ムニアイン、R・ガルシア、アドゥリスを中心に攻撃を組み立てるのに対して、エイバルは右サイドのペドロ・レオンを起点にチャンスをうかがう。
エイバルは12分、カウンターからP・レオンがミドルシュートを放つ。一旦アスレティックDFに跳ね返されたボールをキケが拾い、すかさずクロス。しかし、これはエンリクにわずかに合わない。
36分には、乾がカットインから右足を強振。だがアスレティック守備陣は中央をしっかりとケアしており、イェライが乾のシュートブロックに飛んだ。
エイバルがこの試合最大の決定機を迎えたのは、47分だった。ペドロ・レオンのパスにエンリックが抜け出し、GKカパと1対1に。この場面ではアスレティック守護神が勝り、エイバルFWのシュートを足で弾く。
主導権を握りつつあったエイバルだが、55分に試合の流れが変わる。ムニアインへのスライディングタックルでエスカランテが一発退場を言い渡され、残り時間を10人で戦うことになった。
メンディリバル監督はすかさず選手交代を行う。乾に代えてリベラを投入し、中盤に生じた穴を埋める。
数的優位に立ったアスレティックは勢いに乗る。61分、バレンシアガのクロスにR・ガルシアが左足を叩く。鋭いボレーシュートがポストに直撃。運はわずかながらエイバルに傾いた。
ラミ&ガルベスのCBコンビが体を張ってアスレティックの猛攻を跳ね返し続けたエイバルだが、アディショナルタイムに牙城が崩れた。ペナルティエリア右角のFKを、ベニャトが直接狙う。GKジョエルが辛くもセーブするも、中途半端になったクリアボールに反応したR・ガルシアが右足を振り抜き、ボレーシュートを枠内にねじ込んだ。
土壇場の決勝弾で勝利を収めたアスレティックは、6位に浮上した。対するエイバルは8位に位置している。




