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中継もNG?北朝鮮が求める厳しい制約に…韓国紙「サッカーの本質的な要素が排除された」

10月15日に行われるカタールW杯アジア2次予選で北朝鮮代表と韓国代表が29年ぶりに平壌で対戦する。注目を集める“南北対決”だが、韓国メディアは北朝鮮側が求めるいくつかの厳しい制約が、韓国代表にとって少なくない影響を与えると見ているようだ。

パウロ・ベント監督率いる韓国代表は、15日に平壌に到着し、約48時間の滞在をしたあと、16日午後に中国・北京を経て、17日未明に帰国する。平壌入りするのは選手やスタッフなどを含めた55人のみで、韓国紙『スポーツソウル』によると、取材陣やファンの入国は完全にシャットアウトされたという。

こうした現状に同紙は、今回の平壌遠征が「他の遠征とはまったく異なる」とし、「分断国家である韓国と北朝鮮の特殊な状況のために、サッカーの試合の本質的な要素である中継や取材などが排除されたまま試合が開かれる」ことを指摘している。

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また、同紙によると、北朝鮮に入国するためにはビザが必要で、発給には北朝鮮サッカー協会の招待状が必須なのだという。しかし、北朝鮮サッカー協会は「選手団以外の入国が可能かどうかは、自分たちの所管ではない立場を表明しながら、最終的に招待状の発行をしてくれなかった」と不満を漏らした。さらに、北朝鮮はFIFA(国際サッカー連盟)のテレビ関係者の入国も許可していないことも明らかにしている。

一方で、2年前に平壌で行われた女子アジアカップ予選では「取材陣は、5泊6日の日程で北朝鮮に滞在した」ことを例に挙げつつ、「来たる19日から平壌で開かれるアジアジュニア重量挙げ選手権大会でも韓国取材陣の訪朝が順調に行われる」にも関わらず、今回の試合に限って、北朝鮮側が取材を認めなかったことへ疑問を投げかけた。

取材陣とファンの訪朝は挫折したが、「一縷の希望は試合の生中継である」とし、「地上波3社の代理店が、北朝鮮に入り、中継権交渉を進めている」という。仮に中継交渉が妥結した場合は、国際信号を受けて韓国国内で生中継をすることは技術的に大きな問題はないようで、『スポーツソウル』が伝えた関係者の談話によると、「(試合当日まで)生中継のための交渉を続けていく」という。

今回の平壌遠征においては、韓国代表が米国のナイキ社製のウェアを着用しているため、対北制裁により、通常行われることの多い試合後のユニフォーム交換が禁止事項にあたることが判明。さらに、韓国チームは「携帯電話やタブレット、PCを北京の韓国大使館職員に預ける必要があり、夕食後に宿泊施設の周辺を軽く散策するのも難しい見通し」であるようだ。こうした状況を受けて韓国メディアは「文字通り平壌遠征は『未知の48時間』になる」と伝えている。

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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