18日に行われた明治安田生命J1リーグ第32節で川崎フロンターレはガンバ大阪に1-0で勝利した。MF中村憲剛が試合を振り返った。
首位の鹿島アントラーズが一足早く5日に勝利したことにより、勝ち点差が7に開いた川崎F。この試合に敗れた場合は、その時点でリーグ優勝の可能性が消滅するというプレッシャーのなかで、貴重な勝ち点3をもぎとった。
「負けたらどうしようって思っている選手はいなかった」と語る中村は、この試合に懸ける思いはより一層強いものだったと明かす。
「自分たちが等々力のピッチで好守に圧倒しようという気持ちが強かった。俺も練習で良い準備ができていましたし、チームとして良いパフォーマンスを見せようとオニさん(鬼木達監督)と話していた。良いゲームができたんじゃないかと思います」
試合は、川崎Fが序盤から攻勢を強めるも、G大阪の守護神・東口順昭がファインセーブを連発。25本のシュートでゴールを強襲したが、なかなか得点を奪うことができなかった。しかし、終盤に中村のCKからエウシーニョが押し込んで待望の先制ゴール。この日10本目のCKから生まれた1点だった。
「ヒガシのファインセーブにしても、自分たちが(チャンスに)持っていってるということなので、そこに関しての自信は持っていました。楽観視はしてないけど、このまましっかり愚直に続けていけば点が取れると思っていました」
JリーグYBCルヴァンカップ決勝でセレッソ大阪に敗れ、初タイトル獲得を逃した川崎F。中村は「次にまた試合が来るっていうのが僕たちには大きかった。自分たちで挽回するチャンスがあった」と敗戦のショックから立ち直れた要因を説明。
初タイトルのチャンスを逃し、意気消沈ムードも漂ったが、中村は優勝の可能性があるリーグへ気持ちをしっかり入れ替えていた。「サッカーの悔しさはサッカーでしか晴らせない。今日負けてたら終わりだったんで、次に繋がる勝利だった」と、つかんだ一勝の重みを説いていた。
鹿島との勝ち点差を4にした川崎F。逆転優勝の可能性を信じて残り2試合を戦う。
