中村憲剛はクラシコでの前半レアル圧倒をどう見たのか?バルセロナにあった問題点
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川崎フロンターレのMF中村憲剛が、『DAZN(ダ・ゾーン)』でエル・クラシコの特別解説を務めた。日本屈指の戦術眼を持つ男は試合をどのように見ていたのだろうか。
レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、バルセロナとの大一番でイスコではなく、マテオ・コバチッチ起用を決断。リオネル・メッシ対策としてピッチに入ったクロアチア代表MFは攻守で気の利いた働きを見せ、中村は「レアルの入りがすごく良いですよね。相当コンパクトにしているし、持っている選手にはプレッシャーがかかっていて、バルサもやりづらいと思います」と話してジダンが用意した前半のゲームプランを称賛した。
また、開始早々から互いのシステムをすぐさま認識し、視聴者へと伝えた中村。レアルの攻撃プランについても「(相手右サイドバックの)セルジ・ロベルトの背中を執拗に狙っていますよね。あまり右サイドを使ってない気がします」と指摘した。
一方で、なかなか前半はリズムがつかめなかったバルセロナについては「調子良いときのバルサってサイドバックが高い位置で取れるんですけど、今日は取れてないですよね。幅がないのが苦しんでいる要因かなと思います。チームとして統一感がない感じを受けます」と、原因を分析している。
しかし、試合は前半の劣勢を耐え抜いたバルセロナが後半に強さを見せ、3点を奪う。これに関しても中村は“予言”していた。
「いつもバルサがやっていることをレアルがやっているかなと。バルセロナは面食らっているんじゃないかな。(前半は)バルサにとって我慢の時間帯かなと思います。コンディション的にきつくなっていくのはレアルのはず。メッシにボールが入っちゃうと難しくなるので、神経質にやっていると思います」
後半動きが落ちたレアルは、退場者も出てホームでまさかの完敗。まるで中村の言葉通りのような結果がスコアに現れる形となっている。