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【中村憲剛のMSN】ブスケツはなぜアンタッチャブルではなくなったのか? バルサの特殊なチーム事情を考察

みなさん、こんにちは。中村憲剛です。今回は予告したとおり、シリーズ連載の後編としてバルセロナの「現在値」に触れてみたいと思います。9節を終えてレアル・マドリードをかわし首位へ浮上。ここにきて上げ潮ムードの感もありますが、実際のところはどうなのか。率直に語ってみたいと思います。では、さっそく本題に入りましょう。

地獄の沙汰もレオ次第――結論から言えば、そういうことですね。リオネル・メッシが戦列に戻ったら、あっという間に首位ですから。この連載でも何度か話してきましたが、いまのバルサは完全にメッシのチーム。いくら大型補強を試みても、その点だけは変わりません。今季も専用シフトを敷いてメッシの異次元の破壊力を引き出せば、リーガ3連覇も十分に射程圏内。そこでエルネスト・バルベルデ監督に問われるのはスタメンの人選を含めた専用シフトの微調整になるでしょうね。

■グリーズマン&デ・ヨングの起用法

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未解決問題は新戦力のアントワーヌ・グリーズマンとフレンキー・デ・ヨングの使い方。いったい、彼らをどのポジションに据えるのがベストなのか。あるいは控えに回して別の選手を使うほうがいいのか。バルベルデにとっては悩みどころかと。まずグリーズマンですが、左ウイングでの起用が適材適所かどうか。現状では微妙な感じがします。こと攻撃に関してはウスマン・デンベレやアンス・ファティのほうが使い勝手がいいかもしれないですね。結論づけるには早すぎますが、どこまで待てるか。難しいテーマでしょう。

一方、デ・ヨングはアンカーとインサイドハーフの両にらみ。思いのほかフィットするのが早く、どちらで使っても計算できそうですね。逆にセルヒオ・ブスケツの序列が下がっています。ブスケツ好きを公言する僕にとってはとても残念ですが……。もっとも、バルベルデは対戦相手や試合展開に応じた選手の使い分けを企図している節もあります。3人の組み合わせを含め、いろいろなバリエーションを試している段階かもしれませんね。そもそもメッシとルイス・スアレスの2人は動かせないので、左ウイングと中盤の人選を変える以外の交代策を見出しにくい事情もあるのでしょうが……。

ただ、デ・ヨングの序列は高そうですね。技術や展開力はもちろんですが、守りの局面における運動量も評価を高めている要因かもしれません。アンカーでの起用となれば、なおさらでしょう。ブスケツは巧みなポジショニングで勝負するタイプですが、近年のバルサは前線からのプレスがかかりにくいぶん、カウンター対策が不可欠。そこで中盤を幅広く動いて逆襲の芽を摘むような存在が必要となればタフなデ・ヨングが適任と考えても不思議ではありません。走力や運動量など無理が効くタイプということですね。

ただ、この先、デ・ヨングの推進力を生かす手立てとしてダブルボランチが増える可能性もあるのかなと。アンカーに固定されると前に出られないですからね。そもそもアンカーは難しいポジション。動きすぎても、動かなすぎでも上手くいかない。攻守の立ち位置をどこに置くか。独特のセンスが問われますから。メッシの偉才に大きく依存する特殊なチーム事情に伴い、ブスケツがその役回りを十分にこなせなくなったとなれば、形を変えて補っていく。そういう考え方がバルベルデにあるかもしれないですね。

■最終ラインは安定、鍵は「中盤から前」

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また、興味深いのがアルトゥールとアルトゥール・ビダルの2人です。前者はブラジル人、後者はチリ人ですが、妙にリズムが合うんですよね、メッシやスアレスと。同じ南米勢特有の感性を共有しているからかもしれません。ともあれ「メッシ・ファースト」ですからアルトゥールやビダルの序列が高くなってもおかしくないでしょうね。攻撃面についてはラテンのリズムが加速しそうな気もします。

守備面では今シーズンもメッシとスアレスの働きが計算しにくいため、4-3-3の陣形を反時計回りに動かした4-4-2へのシフトチェンジが必須でしょうね。戦力面で拮抗した相手とのビッグマッチでは狩りの名手ビダルが重宝されることになりそうです。チャンピオンズリーグのインテル(イタリア)戦では後半からトップ下として登場し、司令塔のマルセロ・ブロゾビッチを潰す役目を担いつつ、攻撃ではメッシとスアレスのフォローに回っていました。インサイドハーフがメインでしょうが、前線からのプレスがかかりにくい弱点を補うという意味でも、こうした起用法は今後もあるかもしれませんね。

最終ラインは安定していると思います。ジェラール・ピケとクレマン・ラングレが健在で、その後ろには絶対的な守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが控えていますから。また、ネウソン・セメドを左でも使えるメドが立ったのはプラス材料でしょうね。ジョルディ・アルバの代役不在という潜在的リスクを取り除くことができたように思います。そうなると、今季のテーマはやはり「中盤から前」ということになりますね。

バルベルデが最適解を見出せるかどうか。そこでデ・ヨングがキーパーソンになってくると思います。彼をどのポジションで使うのか。それによってチームの骨格が変わりますからね。敬愛するブスケツの出場機会が減ってしまうとなると、個人的にはとても寂しいのですが……。ただ、優先されるのはあくまでもチーム全体のバランス、組み合わせの妙。どんな結論にたどり着くのか。プロセスを含め、じっくり見守りたいと思います。

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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