ニュース ライブスコア
ラ リーガ

【中村憲剛のMSN】バルサの最適解を探る。F・デ・ヨング&グリーズマン加入でベストの布陣は?

15:00 JST 2019/08/14
2019_8_13_kengo_nakamura2
 川崎フロンターレの中村憲剛が海外サッカーについて語る連載インタビュー「中村憲剛のMSN(マジで 好きなヤツ ノミネート)」。今回のテーマも今季のリーガ。リーガ編2回目は、グリーズマンやフレンキー・デ・ヨングを補強し、リーグ3連覇とCL制覇を狙うバルセロナを展望する。

 

■新戦力加入で布陣は…

みなさん、こんにちは。中村憲剛です。ヨーロッパサッカーの新シーズンを大胆に占うシリーズ連載。最終回は昨シーズンのリーガ王者バルセロナを取り上げてみたいと思います。リーガ3連覇はもとより、CLのタイトルを手にすることができるかどうか。新シーズンのポイントを洗い出してみましょう。

補強の目玉はグリーズマンとデ・ヨング。なかなかの顔ぶれですね。ただ、うまくフィットするのかなぁという不安も。まず、グリーズマンをどこで使うのか。2トップの一角(主にセカンドトップ)やトップ下のイメージが強い。独りで局面を打開するよりも、周りと有機的に絡みながら持ち味を発揮するタイプのようにみえる。もちろん、ウイング適性もあると思いますが、ベストの使い方かどうか……。

現在のバルサは3トップですが、実質的にはリオネル・メッシが中に絞った2トップに近い。そうなると、グリーズマンの適所はメッシのそれとモロかぶり。メッシとルイス・スアレスは鉄板ですから、スタメンで使うとなると、左ウイングしか空きがない。おまけに守りに回ったら中盤に下がって守備ブロックの一翼を担う戦術的な役割が求められる。メッシの自由な動きを容認しながら、守備力を担保するためですね。グリーズマンは守備のハードワークもできる選手ですが、肝心の攻撃面で彼の良さを生かせるかどうか。

おそらくスアレスとの2トップがベストでしょうね。メッシにケガなどのアクシデントがあれば、そういう使い方ができる。ただ、メッシはケガに強いし、試合に出られる状況のときは途中でベンチに下がるのを嫌いますからね。だから戦術的なオプションとしても使いにくい。リーガではほぼバルサが攻める展開ですから、左ウイングで出場してもそれなりに仕事ができるのかもしれませんが、レアル・マドリーやCLなどで同格の相手と戦うときにどうなるか。エルネスト・バルベルデ監督がどんなソリューションを用意するのか気になりますね。

個人的に一番楽しみなのはデ・ヨングです。ただ、この人もどこに組み込むのがベストなのか考えどころかもしれません。アヤックス(オランダ)ではドイスボランチの一角でしたからね。インサイドハーフやアンカーのような専門職と比べて、攻守における自由度が高い。動きが制限されるインサイドハーフやアンカーで使った場合、どの程度フィットするのか、やってみないとわからない部分もある。もちろん、彼の能力は折り紙付きですから、十分にやっていけるという期待感はあります。

デ・ヨングはイヴァン・ラキティッチ、アルトゥーロ・ビダル、アルトゥールあたりと比べると、より技巧的で、創造的な感じがします。インサイドハーフにうまく収まれば、攻撃のアイディアが増えるんじゃないかと。同じインサイドハーフでも右は守備の局面で外にズレてメッシの穴を埋める役回り。逆に左は中央にズレてアンカーのセルジ・ブスケツとほぼ横並び。ボランチ適性を考えると、左のインサイドハーフで起用するのがベターでしょうね。右もこなせるだけのポテンシャルはあるかな、願望ですけど。

■総合力はリーガ随一、問題はCL

後ろ(ディフェンス陣)はピケが昨シーズンと同じくらいのパフォーマンスを維持すれば、それなりの強度を保てるかと。総合力の高さは依然としてリーガ随一でしょう。3連覇も十分に射程圏内にあると思います。悩ましい問題が生じるとすればCLでしょうね。

マンチェスター・シティやリヴァプールといったプレミア勢(イングランド)など同格の相手と戦う場合、前線の守備力がネックになりかねない。メッシとスアレスですね。8人のブロックで持ちこたえられるかどうか。マン・Cやリヴァプールなどは崩す力をもっていますからね。このクラスの相手に本気で勝とうと思ったら、前線の2人も相応に守ってくれないと苦しくなる。逆に守備への参加を免除するなら、点を取ってくれないと帳尻が合わない。そういうレベルの争いになっていますからね、トップ・オブ・トップでは。

すでに話したとおり、リーガではバルサがほぼ攻めていますけど、マン・Cやリヴァプールが相手となると、そうはいかない。守る時間が長くなったときに前線で圧力がかからない弱点が露見してしまう。昨シーズンのCL準決勝のリヴァプール戦、とくに0-4の大敗を喫したセカンドレグが象徴的でした。バルサは苦手なんですよね、巧いうえにプレーの強度が高く、ハードワークもできるリヴァプールみたいなチームが。ただ、こういう相手を倒していかないと、CLで勝つのは難しい。それが現実だと思います。

前線の2人がここという試合だけ頑張って守ってくれると、バルサの勝つチャンスがぐっと広がると思うんです。実際、その気になったときのメッシとスアレスの守備力は凄いですから。なので、もうここは本人たち次第でしょう。彼らがその気になったら、リーガ3連覇とCL優勝の「ダブル」も夢じゃない。俺たち、やるときはやるよ――と。さて、どうなるか。もちろん、個人的にはやってくれると期待しています。

▶ラ・リーガ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です