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中村憲剛が「きっかけ」にしたかった鹿島戦…「いい相手だった」と語った意味は?

「今日このシチュエーションでやれなきゃ落ちていくだけだから」

公式戦7試合ぶりの勝利をつかんだ川崎フロンターレの中村憲剛は勝利を喜びつつ、そう語る。

川崎は21日、明治安田生命J1リーグ第9節で鹿島アントラーズと対戦。ここまで公式戦6試合勝利なしと苦しんでいた川崎だが、この日はアグレッシブな戦いを見せて4-1と見事快勝を収めた。中村はチームが好パフォーマンスを見せられた理由に、相手が鹿島だったことを挙げる。

「相手が鹿島だったというところもあると思います。あとはACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で普段出ていない選手たちがすごく頑張ったのが刺激になって、チームとして続けていこうと鹿島戦の前にも鬼さん(鬼木達)と話をしていましたし。勝てなくなってくると、自分たちの持っている前に行く姿勢、ハードワーク、球際があって、崩しがあるっていう順番を見失いがちというか」

「そういうのもあってきっかけになる試合にしたいっていうのがありました。実際、そういう試合になったと思います。皆も走って、声もよく出ていて。もちろんコンディションの面で1週間空いてるっていうのがあったと思いますけど、気持ちっていうのは大事だなと思いました」

また、中村自身にも開幕戦以来のゴールが飛び出した。1点返された直後の得点でチームにとっても大きかったが、本人にとっても重要なものになったと話す。

「時間帯的にも失点してすぐだったので、大きかったと思います。自分もちょっと上がりましたし、自分にとっても大きな1点かなと。もやもやしていたんでね」

続けて、改めて気持ちを入れて鹿島戦に向かったことが結果につながったと説明する。「迫力」や「バトル」といった言葉をキーワードに挙げて、試合の勝敗に表れたと話した。

「目が覚めるような相手でしたね。そうしないと勝てないですし。でもどこが相手でも迫力を持ってやれれば、勝ち点を積み重ねていけると思いますし、臨機応変にやっていかないといけない。そういうのを思い出させてくれるいい相手だったと思います」

「迫力っていうのは失っちゃいけない。誰かが行かないとやられちゃう相手でもありましたしね。実際今日も何回かやられた。当たり前のことが当たり前にできないと勝てないリーグでもありますしね」

こういった勝ち方が知念慶や守田英正といった若手の成長にもつながると語った中村。「最低限これくらいやらないと勝てないということがわかったのが収穫」とし、川崎のバンディエラは前を向いた。

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