2017-04-08-yokohamafm-saito©Getty Images for DAZN

中村俊輔との対決を振り返る齋藤学…憧れの存在との対戦は「不思議な感覚」

横浜F・マリノスは、8日に行われた明治安田生命J1リーグ第6節でジュビロ磐田と対戦し、2-1でリーグ戦4試合ぶり白星を飾った。

横浜FMにとってクラブ創設25周年記念試合となった重要な一戦。新旧10番の横浜FMのMF齋藤学と磐田MF中村俊輔の対決にも注目が集まった。試合は26分に齋藤のクロスからマルティノスが得点して先制したものの、34分には中村が蹴ったCKのこぼれ球をDF大井健太郎に決められ、追いつかれてしまう。しかし、横浜FMを勝利に導く起点になったのは、主将でありエース番号を背負う齋藤の右足だった。73分に前線へ浮き球のパスを送ると、金井貢史が技ありのシュートを決めて勝ち越しに成功。そのまま逃げ切って今季3勝目を収めた。

2アシストで勝利に貢献した齋藤は「僕がアシストしたことよりも、一人ひとりが走りきって、球際で戦って、最後の最後まで戦う姿勢っていうのを見失わなかったっていうことが嬉しい」と全員で戦って勝利を掴んだことに笑みを浮かべた。

前節のセレッソ大阪戦では0-2の完封負け。3試合勝ち星から見放されていた中で迎えた記念試合だった。「今週の1週間が始まる前に、C大阪戦の後に選手でミーティングをして、意識的な問題をみんなで話したんですけど、その成果が練習でずっと出ていました。ここに立てていない選手たちも悔しい思いがある中で、ずっと僕らの対戦相手みたいなこともしてくれています。そういう選手たちのためにも今日は本当に勝たなきゃいけなかったので。だから勝つことで、そうやって継続できていくと思うので、そういうものを見せられたっていうのはよかった」と改めてベンチ外のメンバーを含めたチームの団結が勝利につながったと振り返る。

そして、ずっと追いかけてきた中村との対戦については「本当に、相手にしてすごく嫌な選手ですし。やっぱりセカンドの拾い位置とか、立ち位置とか、守備のゾーンとか」と敵として対峙して、改めて感じるものがあったようだ。また、中村に対して激しくコンタクトする場面もあり、その場ですぐに謝罪したというが、一方で「激しさっていうのは大事だし、あそこでファウルすることは、ピンチにもならないところだし(悪くない)。せめて激しくいったことはよかった」と、ピッチ上では時に激しさも必要だと語った。

しかし、試合が終われば、中村は齋藤にとっても未だに憧れの存在。「俊さんから、もらっちゃった(笑)一応、僕のも渡したんですけど(笑)嬉しいですし。僕はずっと背中を見て育ってきたので。そういう選手と試合をするっていうのは不思議な感覚でした」と、試合後にユニフォーム交換したことを明かした。

横浜FMは今節の勝利で勝ち点を10まで積み上げ、上位争いに再び名乗りを上げた。「(今日の試合と同じように)ずっと続けるっていうのはすごくしんどいし、キツいですけど、なんとかやるしかない」とハードワークを続ける必要性を語り、「戦う姿勢、僕が若い頃にずっと教えられていたものなので。マツ(松田直樹)さんとか、河合竜二さんとかね。そういうものを今の若い子たちはまだあんまり知らないんで、僕らが見せていかなきゃいけないかな」と主将としてチームを引っ張っていく意気込みを述べた。

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