世界最高のプレーヤーを決める企画『Goal 50』。50人を発表を前に、今宵は特別に2位となったスーパースターを公開することにしよう。
その輝かしい活躍で2位にランクインしたのは、イタリア代表とユヴェントスのキャプテン、ジャンルイジ・ブッフォンだ。
1月に39歳の誕生日を迎えた大ベテランは、ユヴェントスの守護神としてスクデットとコッパ・イタリアの2冠に貢献した。チャンピオンズリーグでは惜しくも決勝戦でレアル・マドリーに敗れたものの、見事ファイナリストに。準決勝でバルセロナの強力攻撃陣をシャットアウトするなど、690分間無失点を継続してCL史上最長記録を樹立した。記録にも記憶にも残る一年を過ごしたわけだ。
16年前、ユヴェントスはブッフォンを獲得するためにパルマに対し、移籍金5200万ユーロ(当時のレースで約56億円)を支払った。GKとして史上最高となる金額は、移籍金が高騰している現在においても破られていない。そして、この移籍金が“格安”だったことは、誰よりもユヴェントスが身にしみて感じていることだろう。
印象的なワンシーンとして思い出されるのが、CLグループステージのリヨン戦だ。ユヴェントスは一人退場者を出し、数的不利の中で戦っていた。PKを与える絶体絶命のピンチもあった。しかし、ブッフォンがアレクサンドル・ラカゼットのシュートを阻止して会場を熱狂の渦に巻き込み、クリーンシートを達成してチームを勝利に導いた。スタジアムには、興奮で顔を真っ赤にするファンと、彼を批判したことの恥ずかしさから顔を真っ赤にする評論家という2つの対象的な顔が見られたものだ。
ブッフォンは試合後「自分が『もう終わった』と思って喜ぶ観客に、まだやれるというところを見せつける瞬間が大好きだ」と無邪気な子供のように語っている。
CL決勝では1−4で敗れてしまったが、偉大な一年を送ったことに変わりはない。セリエA6連覇、通算8度目のスクデット獲得は、ヴィルジニオ・ロゼッタ、ジョヴァンニ・フェラーリ、ジュゼッペ・フリーノと並んでイタリアサッカー史上最多の優勝回数となった。
『Goal 50』では過去最高の16位から大きくジャンプアップ。GKながら2位にランクイン下地実は、ブッフォンの偉大さを証明する出来事だと言っていいだろう。
さて、では誰が『Goal 50』の頂点に輝いたのは? ブッフォンを抑えたのはクリスティアーノ・ロナウド? リオネル・メッシ? ネイマール? それとも……。
すべては14日、明らかになる。
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■世界最高の選手を決める『Goal 50』とは?
『GOAL 50』は過去12カ月の活躍に基づいて世界から50人のベストプレーヤーを選出し、ランキングするアワードだ。世界37カ国にあるGoalの編集長や記者たちが……
・ビッグマッチにおけるプレーぶり
・前年と比べたパフォーマンスレベルの一貫性
・記憶に残る活躍だったかどうか
・所属クラブと各国代表での実績
これらを総合的に判断し、候補者を選定。ポイントの合計でトップに立った選手が「世界最高の選手」の称号に輝く。
■世界最高のサッカー選手50人を見るには?
『Goal 50』に選ばれた選手の多くがプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエA、そしてリーグ・アンでプレーしています。この“欧州5大リーグ”をすべて見られるのが『DAZN』です。
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文=Mark Doyle/マーク・ドイル


