Arsene Wenger Arsenal NewcastleGetty Images

ヴェンゲル体制は今季まで?後任候補で意見の割れるアーセナル

アーセン・ヴェンゲルの長期政権は、今季限りで終了となるのかもしれない。イギリス紙『テレグラフ』が伝えた。

今年就任22年目を迎えているヴェンゲル監督。03-04シーズンにはプレミアリーグ史上初の無敗優勝を成し遂げるなど数々の栄光を築いてきたが、近年は思ったような結果を残せず。昨季は就任から初めてトップ4フィニッシュを逃すと、今季もリーグで6位に甘んじ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は、ヨーロッパリーグ(EL)で優勝しなければ厳しくなっている。

近年は、ファンやOBまでから退任を求められるなど指揮官への風当たりが強まっている。ヴェンゲル監督自身も「結果に基づき判断されることになる」とコメントし、去就に関する憶測は後を絶たない。

そんな状況の中、『テレグラフ』のマット・ロウ記者は「アーセナルはアーセン・ヴェンゲルの後継者について意見が割れている」と題し、クラブ内部の動きについて伝えている。

ロウ記者によると「今季がヴェンゲルの最後のシーズンになる」という。選手交渉担当のラウール・サンレヒ氏やスカウト部門責任者のスヴェン・ミスリンタート氏、イヴァン・ガジディスCEOは、もしEL優勝でCL出場権を獲得できたとしても、指揮官交代を計画しているようだ。

■後任候補で意見が割れる?

そして、後任候補もリストアップ。サンレヒ氏やミスリンタート氏は、前バルセロナ指揮官で現在フリーのルイス・エンリケ氏に興味をいだいているようだ。エンリケ氏はイングランド挑戦を望んでいると言われているが、チェルシーも招へいを狙っているという。また、年俸1000万ポンド(約15億円)という高額な給与がネックになっているようだ。

それ以外にも、サンレヒ氏とミスリンタート氏は、ドメニコ・テデスコ(現シャルケ指揮官)、ユリアン・ナーゲルスマン(現ホッフェンハイム指揮官)などを候補に挙げているようだ。

一方ガジディスCEOは、選手としてアーセナルで主将も務め、現在マンチェスター・シティでアシスタントコーチを務めるミケル・アルテタ氏の大ファンだという。しかし、レオナルド・ジャルディム(現モナコ指揮官)やブレンダン・ロジャース(現セルティック指揮官)にも良い印象を持っているようだ。

なお、68歳の指揮官の後任には、若くて優秀な人物を据えることで両者の意見は一致していると見られている。

いずれにせよ、最終判断は筆頭株主のスタン・クロエンケ氏に委ねられているという。現在息子のジョシュ・クロエンケ氏がロンドンのクラブオフィスに滞在しており、そのレポートがスタン氏の決断に大きく影響するようだ。ロウ記者によると、「ジョシュは、サンレヒやミスリンタート、ガジディスのアドバイスに強く影響されている」という。

アーセナルで、およそ1400試合以上の指揮を執ってきたヴェンゲル監督。近年まれに見る長期政権は、ついに今季で終了することになるのだろうか。

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