アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督の今季限りでの退任が20日、正式に発表された。約22年間に渡ってチームを率い、指揮を執った公式戦は「1228」に上る。(以下、データはすべて『Opta』のもの)。
1995年にノースロンドンへやってきたヴェンゲル。以降、すべての公式戦で残した成績は以下だ。
・プレミアリーグ:823試合(473勝199分151敗、勝率57.5%)
・FAカップ:109試合(73勝22分14敗、勝率67.0%)
・リーグカップ:73試合(42勝9分22敗、勝率57.5%)
・コミュニティシールド: 9試合(6勝2分1敗、勝率66.7%)
・チャンピオンズリーグ:177試合(83勝41分53敗、勝率46.9%)
・チャンピオンズリーグ予選:14試合(13勝1分0敗、勝率92.9%)
・ヨーロッパリーグ(UEFAカップ時代も含む):23試合(14勝5分4敗、勝率60.9%)
プレミアリーグでの指揮数823試合は、かつてマンチェスター・ユナイテッドを率いたアレックス・ファーガソン元監督の810試合を抑えて史上最多。就任から今日まで「21年と6カ月」が経過していて、現在イングランドトップリーグで指揮を執る監督としては、2位のエディ・ハウ(ボーンマス指揮官)の「5年6カ月」に圧倒的な差をつけている。
また1998年、2002年、2004年と、3度のリーグ優勝を果たした。2004年はプレミアリーグの歴史で唯一、シーズン無敗で優勝を成し遂げている。FAカップでは1997-98、2001-02、2002-03、2004-05、2013-14、2014-15、2016-17シーズンと、7度優勝。これは史上最多記録だ。その他も合わせ、獲得タイトル数の合計は「17」。ただし、就任から最初の10年で「11」、それ以降で「6」と、後期に関してはタイトル獲得の機会が減っていた。
革新的な戦術や食事管理など、イングランドサッカー界に革命を起こしたアーセン・ヴェンゲル。偉大な記録を残してきた指揮官が、ついに今季終了後にクラブを去ることとになる。


