ヴィッセル神戸、成績不振でネルシーニョ監督と契約解除…吉田孝行HCが暫定指揮

ヴィッセル神戸は16日、成績不振を理由に、ネルシーニョ監督との契約を解除すると発表した。これにともない、吉田孝行ヘッドコーチが暫定的に監督として指揮を執ることになる。今季の神戸は、明治安田生命J1リーグ第22節終了時点で、9勝2分け11敗の11位。元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキら、大型補強の成果を出せずにいた。

ネルシーニョ氏はブラジル出身の67歳。ブラジルのクラブのほか、ヴェルディ川崎（現東京ヴェルディ）や名古屋グランパスエイト、柏レイソルの監督を歴任。これまで数多くのタイトルを獲得し、2015年から神戸の監督に就任した。しかし、15年は年間12位、16年は年間7位と、期待される結果を残せなかった。

ネルシーニョ氏は、神戸の公式サイトを通じて「ファン・サポーターの皆さま、これまでのすべてのサポートと応援に心から感謝します。残念ながら目指していた目標を達成することができませんでしたが、チームとしてフットボールのタイトルを獲得するための大きな成長を私は見ることができました。しかし、プロとして皆さんの期待に応えられなかったことに大きな責任を感じています。ただ、それと同時にプロとして沢山の経験を積み、人として強くなることができました。また、メディアの皆さま、いつも色々な話を聞いてくださり、愛情と大きなリスペクトを感じることができました。本当にありがとうございました」とコメント。

吉田監督は、兵庫県出身の40歳。現役時代は、横浜フリューゲルス、横浜F・マリノス、大分トリニータ、神戸でプレー。15年から神戸のトップチームコーチを務めている。吉田監督は、神戸の公式サイトに「この度、ネルシーニョ監督の後任として指揮を執ることになりました。これまで前監督が築き上げてきた基盤とサッカーへの情熱を受け継つぎ、スタッフ・選手が一丸となって戦っていきます。勝利を追求する姿勢を示して今シーズンを戦い抜きたいと思います。クラブスポンサー、ファン・サポーターの皆さまのなお一層のご声援をよろしくお願いいたします」と、決意表明している。