Momen Pamungkas Francesco Totti Di OlimpicoGetty Images

ローマ新指揮官、トッティのフロント入りを示唆…J2東京V加入は遠のく

ローマの指揮官に就任したエウゼビオ・ディ・フランチェスコが3日、イタリア紙『イル・チェントロ』のインタビューに応じ、FWフランチェスコ・トッティの去就について言及した。

トッティは5月28日、ローマでの最終戦となったジェノア戦に途中出場し、チームメートやサポーター、そしてオリンピコのピッチに最後の別れを告げた。今後はローマの幹部として6年間の契約を全うすることになるが、トッティ本人は現役を退くことに迷いを感じている。このため、契約通りフロント入りとなるのか、他クラブへ移籍し現役を続行するのか、その去就に注目が集まっている。

■新監督がトッティのフロント入りを示唆

前指揮官のルチアーノ・スパレッティとは確執が報じられていたが、トッティの元同僚であり友人でもあるディ・フランチェスコがローマの指揮官に就任したことで、ローマでは受け入れ体制も整った。ディ・フランチェスコは信頼するトッティがクラブ幹部として自身のそばでサポートに回ることを熱望しているようだ。

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「おそらくだが彼を幹部として迎えることになる。最近も彼と話をして思ったが、(ローマの)環境に詳しく、彼の能力からすれば、ぜひ私のそばにいて欲しい。もちろん、監督は私なので決断は私がすることになるが、そばに彼のような人物がいてくれるかどうかは重要だ。彼の監督になるという幸運には恵まれなかったが、これまでもずっと彼とは連絡を取り合ってきた仲だ」

トッティにはこれまでMLSのクラブやトルコのアンタルヤスポル、J2の東京ヴェルディなどが関心を示してきた。またローマ一筋を貫くトッティにとって、セリエA内の移籍は受け入れがたいとはいえ、ペスカーラのズデネク・ゼーマン監督やトリノのシニシャ・ミハイロビッチ監督がトッティの加入を希望していた。だが、今回のディ・フランチェスコの発言により、現役続行および東京ヴェルディへの移籍の実現はさらに遠のいたようだ。

ディ・フランチェスコは1997~2001年にかけてローマでプレーし、2000-01シーズンはトッティや元日本代表の中田英寿氏とともにスクデットの獲得に貢献した。2012-13シーズンからセリエBサッスオーロの指揮官に就任すると優勝を飾り、クラブ史上初となるセリエA昇格に導いた。2015-16シーズンは6位につけ、翌年にはクラブ史上初となるヨーロッパリーグ予選に導いている。

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