ローマに所属するイタリア代表MFニコロ・ザニオーロが、『DAZN（ダゾーン）』のインタビューに応じ、サッカー選手を目指すことをあきらめようとしていた過去を明かした。
20歳のザニオーロは、2018年夏にインテルからローマに移籍すると才能が開花。当時の指揮官エウゼビオ・ディ・フランチェスコの下でレギュラーの座を勝ち取ると、昨シーズンのチャンピオンズリーグのポルト戦でドッピエッタ（1試合2得点）を記録するなど印象的な活躍を見せ、イタリア代表でもデビューを飾った。今シーズンもローマおよびロベルト・マンチーニ率いるイタリアの中心選手としてプレーする若き逸材だが、過去にはフィオレンティーナやエンテッラの下部組織で挫折を味わってきた。
「僕はサッカーキャリアにおいて、下部組織ではトップ選手として見られたことがなかった。成長期に入る前で、常に体も小さかったんだ。フィオレンティーナでは、技術的な理由でチームにいられなくなることを告げられて退団した。それでも情熱を失わずにエンテッラへ移籍したんだ」
しかしザニオーロは、エンテッラにおいてもスタッフの信頼を勝ち取れず、自身の能力に自信を持てなくなり始めていた。
「エンテッラには準備がほぼ終わった段階で遅れて加入したこともあり、最初の4試合で出場機会を与えられなかった。涙があふれ出て、父には、『ここでもプレーできないなら他のスポーツに転向するか別のことをやるつもりだ』と言ったんだ。自分には必要なクオリティがないと思っていたんだよ」
その後、父親の励ましを受けたザニオーロは最後の挑戦を試みる。こうしてキャリアにおける転換点を迎えた。
「父にはこう言われたんだ。『後悔を残さないように最後の1週間を全力でやってみろ』ってね。このことはずっと忘れないよ。僕はその通りに従った。するとパレルモ戦で出場できて、その後も外されることはなかったんだ」
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
