ロナウド氏がインテル時代の恩師シモーニ氏の死を偲ぶ「ただの監督という存在ではなかった」

【欧州・海外サッカーニュース】インテルの元指揮官ルイジ“ジジ”・シモーニ22日にこの世を去った。かつてセリエA1年目にシモーニから指導を受けたロナウド氏が、恩師の死を偲んでいる。

インテルをはじめ、様々なクラブを率いたイタリア人指導者ルイジ“ジジ”・シモーニ氏が22日に81歳でこの世を去った。教え子の元ブラジル代表FWロナウド氏が、追悼している。

シモーニ氏は1997-98シーズンに、インテルへクラブ史上3度目となるUEFAカップ制覇をもたらしたことでも知られている。当時同氏から指導を受けたロナウド氏は、恩師の訃報を受け自らの『Instagram』で故人を偲んだ。

「ジジ・シモーニは僕にとってただの監督、という人物ではなかったんだ。私は彼と常に良好な関係を築いていたんだ」

ロナウド氏はシモーニ氏がタクトを振っている画像をアップし「これはクリスマスに撮った写真なんだ。ミステルはまさに指揮者であり、僕ら全員がオーケストラだった」とメッセージを添えている。

「最初に会った時からジジは印象深い人物だった。物腰の柔らかい態度で、声も穏やかだった。私にアドバイスしてくれたすべての内容が貴重で特別だったよ。本当ならもっと我々はたくさんのタイトルを勝ち取ることができたと考えている。一緒に勝ち取った栄光は自分にとって本当に忘れられない思い出だよ」

続いて、ロナウド氏は「監督に感謝したい。彼は私たちに想像以上に多くのことを教えてくれた」と続け、メッセージを締めくくった。

1976年生まれのロナウド氏は1997年夏にバルセロナからインテルへと加入。そのシーズンはユヴェントスに勝ち点5及ばずインテルはリーグ2位に終わったが、セリエA初年度から25ゴールをマークして得点ランキング2位に。UEFAカップ決勝のラツィオ戦ではゴールを決め、同大会制覇に大きく貢献していた。

また、バルセロナ在籍時の活躍も評価に加味されているが、ロナウド氏はインテル加入後の1997年に初のバロンドールを受賞。97-98シーズンにはセリエAの年間最優秀選手、年間最優秀セリエA外国人選手に選出されている。

稀代の名FWロナウド氏からして、イタリア挑戦1年目に指導を受けた師シモーニ氏は、背中を押してくれた特別な存在だったようだ。