レアル・マドリーは12日にシャビ・アロンソ監督の退任およびBチームのアルバロ・アルベロア監督が後任となることを発表した。しかし現地識者は、チームの抱える問題が監督交代だけでは解決しないとの見解を示している。
レアル・マドリーはスペイン・スーパーカップ決勝バルセロナ戦を2-3で落とした翌日、シャビ・アロンソ監督の退任を発表した。声明では「双方合意の上でトップチーム監督としての任期終了を決定した」と伝えたが、シャビ・アロンソ監督がレアル・マドリーからの退任勧告を受け入れたとのこと。つまり、実質的には解任となる。クラブ首脳陣はシャビ・アロンソ監督率いるチームのここ最近の成績(直近14試合は7勝3分け4敗)と、そのプレー内容に満足していなかったという。
だがスペイン『アス』のレアル・マドリーセクションチーフ、トマス・ロンセーロ氏は、誰が監督を務めるかに関係なく、チームには大きな問題が横たわっていると主張。同氏はシャビ・アロンソ監督の退任発表直後に公開したコラムで、マドリーには選手時代のシャビ・アロンソ監督のようなプレーメーカーが欠けていると指摘した。
「予期していた結末が予期していないタイミングで訪れた日だ。シャビ・アロンソは以前から、すでに解任を宣告されていた状態だった。ここ数週間でチームは改善され、スーパーカップ決勝ではバルサを最後まで苦しませたが、結局マドリーの3本の柱(監督、クラブ首脳陣、選手たち)が調和することはなく、シーズン半ばでの別れを導いている」
「私は監督としてのアルベロアを信頼しているし、下部組織の選手たちはよりチャンスを与えられることになるだろう。しかしながらアルベロアも、シャビ・アロンソが就任当初からぶつかった問題に直面することになる。このチームでは、一体誰がパスを出せる? 頭を上げてヴィニシウス、エンバペ、ロドリゴにスルーパスを通せる選手は誰だ? 誰が中盤で相手チームを服従させることができるというのか?」
「シャビ・アロンソは昨夏の移籍市場でスビメンディ(結局レアル・ソシエダからアーセナルに移籍)の獲得を要請したものの、首脳陣はチュアメニ、バルベルデ、カマヴィンガ、ベリンガムがいれば、チームのエネルギーは保証されていると返答した。しかし中盤のクオリティーが足りていないのは、すぐに明らかとなった。シャビ・アロンソには、“シャビ・アロンソ”が欠けていたのだ。皮肉な運命のパラドックスである。彼のフットボール的アイデアを周囲に信じさせるために、自身のクローンを生み出すことは不可能なのだ」
「シャビ・アロンソは無謀な挑戦に臨んだ。そしてアルベロア……幸運を!」
レアル・マドリーはトニ・クロース氏の引退、現ミランMFルカ・モドリッチの退団から、中盤でゲームをつくれる選手の不足が指摘され続けている。


