3日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループD第2、レアル・ソシエダはアウェーでのザルツブルク戦に2-0で勝利した。MF久保建英は先発出場を果たし、63分までプレー。チーム2点目の起点になっている。
先週末アスレティック・ビルバオとのダービーで3-0の完勝を収め、疲労はともかく士気は最高潮のソシエダ。オーストリア・リーグ首位のスタジアムに乗り込んだこの試合でも、前半から勢いを見せている。
ソシエダが先制点を決めたのはキックオフから6分後のこと。得点者はダービーで後半途中から出場して1ゴールを決めたクラブの象徴、オヤルサバルだった。ブライス・メンデスから縦パスを受けてペナルティーエリア内右に侵入した背番号10は、まったく力みのない柔らかなパスのような左足シュートで、ボールを枠内左に転がしている。
先制したソシエダ。さて、右サイドでプレーする久保はというと、この試合でもやはり相手の徹底マークに遭い、ボールを持てば常に2人がつく状況でなかなか見せ場をつくれない。それでも26分に決まったソシエダの2点目では、起点となるプレーを見せている。
自陣でボールを保持した久保とのパス交換から、ブライス・メンデスが相手陣地を独走。ペナルティーエリア内に入り込んだ23番は、右に久保、左にオヤルサバルがいたにもかかわらず、DFに囲まれながら自らシュートを放つことを選択。外せば独りよがりと批判を受けそうな場面だったが、しっかり決め切っている。ソシエダは2点リードで試合を折り返した。
後半立ち上がり、ザルツブルクはシミッチがGKレミーロかパチェコに倒されたとしてPKを獲得。しかしながらVARが介入した結果、どこにもファウルは認められず、判定は撤回されることになった。
失点の可能性を回避したソシエダは59分、右サイドを走る久保が中央のオヤルサバルめがけてグラウンダーのクロスを送ったが、これはザルツブルクDFがカット。イマノル監督は64分に交代カードを2枚切り、久保とバレネチェアとの交代でアリ・チョーとカルロス・フェルナンデスをピッチに立たせた。ラ・リーガでは出場した7試合で5得点を決める久保は、2点目の起点にはなったものの、CL初得点はまたもお預けとなった。
ソシエダはその後、ポゼッションと速攻を織り交ぜた攻撃で試合を管理。2点差のまま終了のホイッスルを迎え、今季CL初勝利を飾った(CLでの勝利は2003-04シーズン以来20シーズンぶり)。勝ち点を4とした同チームは、暫定でグループD首位に立っている。
