12日にコパ・デル・レイ5回戦セカンドレグが行われ、レアル・マドリーは敵地サンチェス・ピスファンでセビージャに3-3と引き分けた。この結果、レアルは2試合合計スコア5－3で8強進出を決めている。セビージャMF清武弘嗣はベンチ入りしながらも出場しなかった。
ファーストレグでセビージャに3-0と先勝しているレアル。114年のコパの歴史で、3点差以上の点差がひっくり返されたことがあるは、たった一度だ。それでもサンチェス・ピスファンは奇跡を信じるセビジスタでほぼ満員となる。
モドリッチやC・ロナウドを招集外としたジダン監督は、2トップで起用したモラタの相棒にマリアーノを抜擢する。これに対してサンパオリ監督は今冬の市場で獲得したばかりのラングレを3バックの1枚に据えた。
試合は10分に早くも動きを見せる。右サイドでパスを受けたサラビアが、ゴールに向かっていくアーリークロスを上げる。これをクリアしようとしたダニーロがヘディングで自陣ゴールのネットを揺らしてしまい、OGでセビージャが先制。サンチェス・ピスファンは熱狂に包まれる。
前半終了間際にコレアが負傷交代を余儀なくされたセビージャは、代わりにヨベティッチがピッチに入り、ラングレ同様に移籍後1試合目でデビューを飾る。
後半に入ると、開始早々にセビジスタの希望は打ち砕かれる。48分、アセンシオがカウンターから独力で持ち込み、左足でGKソリアの股を抜くシュートを沈めてレアルに同点弾をもたらした。
追いつかれ落胆の色を隠せなかったセビージャイレブンだが、インテルから加入してきたストライカーの移籍後初ゴールで盛り返す。53分、エスクデロのクロスにヨベティッチがボレーシュート。GKカシージャを破り、点差を縮める。
再びラウンド突破への可能性を残したところでサンパオリ監督が勝負に出る。ビエットを下げてナスリを投入。その10分後にはメルカドに代えてビトロを入れ、絶大な信頼を寄せる司令塔＆サイドアタッカーをピッチに送り込み攻撃サッカーを貫く姿勢で逆転を目指す。
声を枯らすほどの大声援に励まされるセビージャ。77分、再びネットを揺らす。右サイドからのクロスをGKカシージャが弾くと、ナチョと競りながらイボーラが泥臭く押し込み、この試合3点目を手にした。
だが試合巧者のレアルは終盤に攻勢を強める。82分、カセミロがクラネビッテルに倒されてPKを獲得。セルヒオ・ラモスが決めて1点差に詰め寄る。そして終了間際。途中出場のベンゼマがドリブルで中央突破してゴールを決め、レアルの公式戦40試合無敗を決定付けた。
レアルは最後まで食い下がったセビージャをなんとか退け、準々決勝に駒を進めている。
●コパ・デル・レイのライブ＆オンデマンドを観るならDAZNで！1ヶ月間無料のトライアルを今すぐ始めよう。