リーガ第32節 ヒホン 2-3 レアル・マドリー
■得点者
ヒホン:チョプ(14分)、ベスガ(50分)
レアル・マドリー:イスコ(17分、89分)、モラタ(59分)
17日にリーガエスパニョーラ第32節が行われ、レアル・マドリーは敵地エル・モリノンでスポルティング・ヒホンに3-2と勝利した。
12日のチャンピオンズリーグ準々決勝でバイエルン・ミュンヘンに先勝したマドリーは、来週ミッドウィークに行われるホームのセカンドレグに向けてメンバーを落としてヒホンとの試合に臨む。GKケイロル・ナバス、ベンゼマ、C・ロナウドは招集外となり、ナチョとS・ラモスを除いたバイエルン戦のスタメンが軒並み先発から外れた。
1994年10月2日に1-0で勝利して以降、一度もマドリー相手に本拠地モリノンで得点を挙げていないヒホン。だが、この試合では22年間の呪縛を解き放ち、1部残留に向けた気概を示す。
7分、モイ・ゴメスのクロスにチョプがヘディングを合わせて攻撃の口火を切ったヒホンは、14分に先制に成功する。往年の名選手、ミカエル・ラウドルップを彷彿とさせるようなベスガのループパスがマドリー守備陣を破り、走り込んだチョプが巧みに左足を合わせてGKカシージャを破った。
ヒホンの喜びも束の間、直後にマドリーがの個の力を見せ付ける。16分、L・バスケスのパスを受けたイスコが、ペナルティエリア内でヒホンDF2人を鮮やかにかわして左足を振り抜き、ここしかないというところにボールを蹴り込んだ。
前半終了までに66%のボール保持率を記録したマドリーだが、モドリッチとクロースの不在は大きく、イスコがゲームメイクのために自陣に下がる場面が多く攻撃のシーンで迫力を欠いた。1-1のまま、試合の行方は後半に委ねられる。
後半、最初のチャンスを得たのはマドリー。48分、イスコのFKにナチョがヘディングを叩く。お手本のような叩きつけたヘディングシュートはしかし、GKクエジャルの好守によって弾き出される。
守護神のビッグセーブに、攻撃陣が応える。49分、ヒホンが勝ち越しゴールを手にした。カルモナのFKからバビンが折り返し、中央のベスガが頭で合わせたボールがループシュートとなってGKカシージャの頭上を超え、そのまま枠内に転がった。
57分、ジダン監督はこの試合99日ぶりに先発したコエントランを下げ、マルセロを投入する。攻撃へとシフトチェンジしたマドリーは、その2分後にダニーロのクロスにモラタが合わせ、再びスコアをタイに戻した。
残留に向けて是が非でも勝ち点が欲しいヒホンに対し、マドリーは攻めあぐねる。引き分け濃厚な雰囲気の中、均衡が破れたのは89分だった。マルセロのパスを受けてターンしたイスコが、ペナルティエリア外から右足を一閃。バビンの股を抜いたシュートにGKクエジャルも必死に手を伸ばすが届かず、マドリーがついに逆転ゴールを手にする。
試合終了までうまく時間を使ったマドリーは、アウェーで勝利して2位バルセロナに暫定ながら勝ち点6差をつけて首位をキープしている。対するヒホンは18位に位置した。
●リーガ・エスパニョーラのライブを観るならDAZNで!1ヶ月間無料のトライアルを今すぐ始めよう。



