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リヴァプール、PK失敗が響きドローも欧州カップ戦への復帰をほぼ手中に

彼にとって実に8年ぶりのPK失敗だった。66分、キャプテンであるMFジェームズ・ミルナーのまさかのミスに、リヴァプール陣営は動揺を隠せなかった。レッズ(リヴァプールの愛称)はこれまで、この31歳の主将が得点した試合では敗れたことがなかったため、このPK失敗が何か不運なことが起きる予兆に感じられたのかもしれない。

ミルナーのキックミスというよりは見事なセーブによるものだったが、幸いにしてホームチームが失意に沈むような結果にはつながらなかった。今シーズン、カップ戦でも幾度か顔を合わせたサウサンプトンとの戦いは、結果としてスコアレスドローに終わったからだ。

記録によると、ミルナーのPK失敗は2009年11月に当時在籍していたアストン・ヴィラで外して以来だったという。そして、これがサウサンプトンGKフレイザー・フォースターとの9度目のPK対決だったが、今回初めてフォースターに軍配が上がることとなった。

試合序盤から、セインツ(サウサンプトンの愛称)がアンフィールドでゴールを狙うという考えがないことは明らかだった。その代わりに彼らは守備に神経を集中させ、リヴァプールの波状攻撃をことごとく跳ね返した。今シーズンのリーグ戦、サウサンプトンはリヴァプールとの2試合で1本も枠内シュートを打っていない。こういったデータからも明らかなように、とにかく失点しないことに注力している。

この夜、リヴァプールは65%のポゼッションをもってピッチ上で優位に立ち、また枠内シュート8本を含む17本ものシュートをフォースターが守るゴールめがけ浴びせ続けた。今シーズン両者が対戦した2試合、つまりセント・メリーズ・スタジアムとアンフィールドで、レッズは32本ものシュートを打っている。

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スコアレスドローで勝ち点1を分け合った結果、リヴァプールは36試合で勝ち点70とし、でマンチェスター・シティを抜いて再び3位に浮上した。スコアレスドローに終わったものの、これにより来季のUEFAチャンピオンズリーグの出場権をかけたシーズン終盤の争いがさらにエキサイティングなものとなっている。

一方で、チェルシーとトッテナムはすでにヨーロッパへのチケットを手中に収めている。残る2つの席をめぐり、リヴァプールはマンチェスターの2クラブと争っているという状況だ。今節のドローによってレッズが優位に立っているが、シティはわずか勝ち点1差でぴったりと追走してきており、しかも未消化の試合が1つ残っている。そしてマンチェスター・ユナイテッドはリヴァプールと5ポイント離れているものの、こちらも1試合を未消化という状況だ。

それでも現時点で、リヴァプールは来季のヨーロッパ行きをほぼ確実なものとしているといって良いだろう。それがヨーロッパリーグなのかチャンピオンズリーグなのかはまだわからない。レッズとしては、ぜひとも後者の欧州最高峰の大会への復帰を果たしたいところだ。

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